![自家採種した自然栽培ニンジンの発芽@さとやま農学校・すどう農園](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/s5770b48c91d21f32/image/if69f853fe130e79d/version/1660268504/%E8%87%AA%E5%AE%B6%E6%8E%A1%E7%A8%AE%E3%81%97%E3%81%9F%E8%87%AA%E7%84%B6%E6%A0%BD%E5%9F%B9%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%99%BA%E8%8A%BD-%E3%81%95%E3%81%A8%E3%82%84%E3%81%BE%E8%BE%B2%E5%AD%A6%E6%A0%A1-%E3%81%99%E3%81%A9%E3%81%86%E8%BE%B2%E5%9C%92.jpg)
こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
「自然農を学ぶ農業体験・さとやま農学校」で自家採種したニンジンが発芽してきました。今年は猛暑のせいか、非常にニンジンの発芽が遅くてやきもきしていたところなのですが、まずは一安心です。よかった!
上の写真を見る中央にトゲトゲした虫のようなものが見えます。
これは何??じつはニンジンの種です。
市販のニンジンの種は、こんなトゲトゲがありませんね。というのも収穫した種をこすり合わせてトゲトゲを落としてしまうからなのです。さらにはコーティング種子というのもあります(ニンジンだけではありませんが)丸いなにか薬剤のようなもので丸薬のように種子を丸めて播種しやすくしてあります。発芽率も良いのでしょう、ただし高価です。あるいはニンジンの種子をセロテープのようなものに等間隔につけて、それを器械で畑に伸ばすようにして種をまくこともあります。もちろん業者さんに依頼してシーダーテープにしてもらう手間賃がかかります。
自然農の種まきは対極です。健康な母本を冬に選んで、6月に花が咲きだして種になり、熟すまで待つ。この期間が結構永いです。農園のニンジンは、まだまだ母本が元気で、これから種が熟す花もあります。こうして長い時間にわたって種をつけることでリスク分散するのでしょう。今回の種まきも二度やっているのです。はじめの二回がなかなか発芽しないので、三回目をまいて、どうやらそれが一斉に出てきました。こういうときもあるのだなあと、また勉強です。
![自然栽培で種取りしたニンジン@さとやま農学校・すどう農園](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=10000x386:format=jpg:rotate=90/path/s5770b48c91d21f32/image/i10f4e225eef34051/version/1660269971/%E8%87%AA%E7%84%B6%E6%A0%BD%E5%9F%B9%E3%81%A7%E7%A8%AE%E5%8F%96%E3%82%8A%E3%81%97%E3%81%9F%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3-%E3%81%95%E3%81%A8%E3%82%84%E3%81%BE%E8%BE%B2%E5%AD%A6%E6%A0%A1-%E3%81%99%E3%81%A9%E3%81%86%E8%BE%B2%E5%9C%92.jpg)
ニンジンはセリ科ですから水を好みます。今年のような酷暑のカンカン照りは厳しいはず。種蒔きのときはしっかり土を踏みしめて種を蒔きます。天水に頼る場合の必須の種まきです。それでもうまく行かなければ、うまくいくまで繰り返すのです。ニンジンの種まきは、まだお盆が過ぎても間に合います。流石にお盆過ぎの種まきで年内の収穫というスケジュールは、ここ相模湖では無理ですが、逆に春先の端境期には大事なメンバーです。
過去のニンジンの記事は以下の通りです。
無農薬ニンジン固定種の種とり