すどう農園のご紹介とプロフィール

「すどう農園」は水源の里山(かつての津久井郡相模湖町・今は相模原市緑区に編入)の農園です。およそ2haほどの散在する農園と加工場があって、3つの柱で活動しています。

①森の落ち葉や緑肥で野菜やハーブを育てる自然栽培。
農薬も化学肥料も除草剤も動物性の厩肥も一切使いません。周囲にあるものを活かし、自然の理に沿って人が動く。無理なことも無駄なこともしない農業です。野菜は共同生産グループの「つくいやさい」を通じて販売しています。フレッシュハーブは季節の折々に通販で販売しています。

② 都市と農的生活をつなげる講座
「さとやま農学校」
「講座・火と暮らす」
「さとやまハーバルライフ」など、農業という職業ジャンルでくくれない、農的生活の豊かさ・
楽しさをお伝えしています。里山という場所の意味についてはブログ「里山という場所の意味」に書きましたのでできればご一読ください。
 

③ 無添加の食品加工。
この道30年のベテランスタッフ・淡谷さんと二人三脚です。無添加の加工品(ソース・ドレッシング・ジャム)を製造しています。各地の作り手の皆さんとの協同作業や、小ロットの委託加工も受託しています。農家さんが一般に加工の委託をする場合、かなり大きなロットでないと作ってもらえないのが実情です。しかも無添加などの注文を付けることも難しいですから、そうした方はどうぞご相談ください。

(代表すどうあきら プロフィール)
80年代に千葉大学園芸学部で育種学を学ぶ。
その一方で旅が好き。主にアジア各地を旅しました。今のような「在来種」という言葉がほとんど知られていない時代でしたが、世界各地を巡る中で、伝統的な野菜や植物の遺伝資源が失われつつある様子を見ました。山奥の村に行っても、日本の種苗会社の種子が売られている様子はなかなかショックだったわけです。大学とは別に、農薬も化学肥料も使わない「有機農業」を知り、埼玉や千葉の有機農家さんを折々に訪ねるなかで、将来をどうしたものかと考える。農家でない人間が就農できる余地は、今以上に狭かった時代でもありました。海外とのつながりも、もっと深めたいとも悩み・・・卒業後は海外協力団体(NGO)のスタッフとして農業協力に携わりながら自給的農業へ惹かれていくのでした。アジアの農村で自立を目指す人たちと東京の生活の往復は、やはり東京の自分の暮らしに矛盾ばかりが感じられて「他人の国のお手伝いよりもまず自分が自立しないといけない」という想いが日に日に強くなり、かなり自分自身が厳しい精神常態に追い込まれました。この時期は決して愉しい経験ではありませんでしたが、長い人生の中で、意味のある経験だったと思います。やはり人は、苦しいことも経て、そこを抜け出たところに、ひとつ新しい境地にたどり着けるのではないでしょうか。その後は埼玉県小川町での有機農業の研修生になりました。さらにそこから天然酵母パンの草分け「ルヴァン」を経て、石窯のパン屋を神奈川県の旧藤野町で開設。ここでようやく、自分が世界とつながることができた実感を得たのです。すでに30代になり、決して早いスタートではありませんでしたが、いま振り返れば、それまでの道筋にはすべて意味があります。無駄な時間はなかったといえます。その後宮古島で介護事業所と畑をやるという濃密な2年間を経て相模湖に戻り「すどう農園」を設立。石窯パン屋の経験を活かして「石窯製作室」も開設。ここまでの道のりは紆余曲折、枝分かれ、迷い道でした。それは今も続いています。そんなこんなを含めて受け入れてくれる里山をありがたく思います。これまでの色々な経験を活かして、都会の人たちに里山の多様性の豊かさや愉しさを伝えていきたいと思っています。 著書に「いまどきの海外協力」(岩波ブックレット)「石窯のつくり方・楽しみ方(農文協)」など。