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世界は水の化態

これは先月6月3日の写真。
講座・森のガーデン」で仕立てたエリアですが「さとやまハーバルライフ」や「野鍛冶になろう」の講座でも使う大事な場所です。
これが本日7月8日は、というと次の写真です。

猛々しいものですね。
アカザは、ときに3mにもなるものですが、そのぶん、下にはさらにいろいろな植物がひっそりと暮らしています。
その顔触れを見ながら刈り方を臨機応変に変えることで、一見アナーキーな群落を、数年かけて秩序立てていくのです。
何でもかんでも刈ればいいというものではなくて、植物を選びながら風景を創る流儀です。

群落は、さらに伸びて2mあるいは3mになります。
言うまでもなく、こうした群落の大層は水です。
降ってきた水がまた空に帰ろうとして上に伸びる。
植物という有機質・細胞壁をまとって伸びていく姿。

 

氷・水・水蒸気という3つの相に加えて水は、こうして有機質に命を与えながらいわば擬態のようにして地上にあまねいているようです。
言ってみれば私たちとて、ほとんどは水ですから、今日こうして草刈りをするのも刈られるのも、水と水の同士討ちみたいなものと思えてきます。
 
いまやもう、40肩だか50肩だか、肩から腕にずうっと電気のようなものが流れて痺れて痛いのだけれど、そんなことを想いながら作業していると、ひとときながら忘我の境地。

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