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オオムギから麦芽を醸す

 

こんにちは。

 

神奈川で自然栽培をしながら都会の皆さんに農的暮らしをご紹介する講座を開催している「すどう農園」です。

 

すどう農園では今年(2019年)も、農的くらしの楽しさを感じていただく農業体験講座・企画をいくつか開催しています。

 

そのひとつ「さとやま農学校@国分寺カフェスロー」では、毎月1回、種や野菜の育て方と平行して「醗酵」を様々に手掛けています。土づくりも醗酵の世界ですし、食も醗酵の世界だから、両方を平行していくことで、絵の前の世界がものすごく膨らみを持って捉えることができるようになります。
ですから、オーガニックで野菜作りをしている人は是非とも醗酵食の手作りもやってみてほしいのです。大都会でもできる自給の一歩は、醗酵食です。

 

醗酵の基本は酵素です。
「醗酵は微生物によるもの」と考えやすいですが、あくまでも微生物が持つ「酵素」があればこそ、醗酵が進みます。ですから微生物がいなくても酵素があれば醗酵は成り立つわけです。
 

今回、講座の下準備でオオムギの麦芽を作ってみました。
数日かけて発芽させたオオムギの様子です。
芽の中にできる様々な酵素が、オオムギ種子のでんぷん質を糖に変えます。

 

それに酵母を添加して醗酵させたものがビールの基本です。 

 

すどう農園の加工場で、雨の音を聴きながら糖化の実験をしてみました。

結果は糖度がわずかに5.0

糀で米を糖化させた甘酒は、糖度が25以上になりますから、かなり低い数値です。
糖化にかける時間が少なかったのかもしれません。
また、折を見てやり直します。