こんにちは。神奈川・相模原で自然農を営む「すどう農園」です。
「自給のための自然農の野菜づくり教室・さとやま農学校」の、秋のショートコースが始まりました。
例年よりも大事に思っているのが、心身を開いて自然を感じること。これに尽きます。
家にこもりっきりのリモートワークや、外に出てもマスクで呼吸を塞がれているという状態は、とにかく人間に「自分自身を閉ざせ!感じるな」と言うに等しいことです。これが大人だけでなく多感な子供にどれほどの深層での後遺症を与えるかは、全く想像できない。それほど大変なことなのですが・・・。
そんな思いもあって、今年のコースはあまりコンテンツを盛り込みすぎないように、土をしっかり感じてもらう講座にしたいと思っています。事前の準備も最低限にして、まずは草を抜いて畝を立てるところから。そして最終回の12月には恒例の野焼きなどもしながら、都会で感じることのできないリアリティをここで感じてもらいます。
日頃見慣れたネギも、改めてじっくりご対面。よく見れば不思議な植物なのです。
枯れ草をどけた下には、何がある?
ただ単に、段取りを言われたとおりに作業するのではなくて、感じていくこと。
自分と世界との境目を溶かしていくこと。
秋空の下、枯れ草を縫って今年もコマツナのこぼれ種が元気に芽を出してきました。
星の数ほどこぼれた種のうちから、力のあるものが枯れ草を押しのけて出てきます。それでもさらに、虫に食われたものは土に帰って、仲間のコマツナの栄養になる。そんな生命が巡る中で私達もその一部をいただく。こうした自然農のあり方は縄文の生き方にもつながるところがとても大きいようで、このへんは項をあらためて書きたいと思います。
野外イベント・焚き火と匙と炭焼きと
「さとやま農学校」の冬のオフを中心に開口している「講座・火と暮らす」は、今年は開講しません。
その代わり、3年前に開講した「講座・野鍛冶になろう」の次なるステージを目指して、まずは一泊のイベントを開催します。
野鍛冶の講師だった廣田岳さんと「さとやま農学校」の終了生の福井さんのコンビ「のはら組」によるものです。一般公開しますので、どうぞご参加ください。すどう農園の原野のような畑で火と対話します。詳しくは下のページを御覧ください。