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久しぶりの雨で野焼き

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら野菜作りなどの農業体験教室を開催している「すどう農園」です。

 

今日やっと雨が降りました。北陸などの豪雪の対極で、こちら首都圏はほとんど雨がなく、だいぶ空気も乾いた状態です。畑に残っている野菜たちには、乾燥した冷たい木枯らしが手ごわい季節。枯れ草や土を寄せたり、早めに収穫して保存などしながらいまの端境期をやり過ごします。もっとも、自給であれば、こうした時期こそ保存食などのありがたさを体感できる季節でもあります。この時期を過ぎて春の野草や新緑のおいしさ、みずみずしさも身体に浸みてくるというものですね。そのあたりのことは「本の動画・土を喰う日々」でも取り上げています。短い動画ですのでご覧になってください。
 

雪または雨、という予報のとおりに白いものが舞い始めた昼近くに合わせて、既に刈り込んだ草を焼いていきます。そうそう、普段は各地で「どんど焼き」の季節ですが、コロナで中止になったところも多いようです。ここでは一人でどんど焼き。なんでも間でも刈れたものを燃やしてしまうのでなく、たとえば落葉は畑づくりに欠かせないものなので、枯れた枝をころころと転がしていく中でうまいこと下にこぼれてくれます。後々面倒な蔓草の枯れたものや種をまき散らすセンダ草など、厄介者をまとめて燃やします。だんだんと燃やしながら道を作っていき、舐めるように火を継いでいきます。雨で濡れる身体も火があるので寒いことはありません。
 

けっきょく今日は雪というよりも雨でした。あの白い中で赤い炎を上げるのがとても好きなのですが、それができるのは数年に一遍です。昨年もほとんど雪は降らなかったし。まあしかし、おかげさまで何かすっきりとした心持になれました。久しぶりの雨と火。世界を潤い、暖める二つのエレメントの力強い饗宴。いつも心がぐうっと空に抜けていくような気持ちになります。

 

しっとりと濡れたところで、明日は遅れに遅れている梅の剪定にかかろうかと。今年はこないだまでの暖冬で、梅の蕾が既に咲いているのもあります。ハウスの建て込みもあって、正月明けから忙しい1月です。