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さとやま遠足@街で自然農

ヨメナかノコンギク。重陽(ちょうよう)の節句@すどう農園
ヨメナかノコンギク。重陽(ちょうよう)の節句@すどう農園

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら野菜作りの農業学校を開催している「すどう農園」です。

 

世田谷のものづくり学校で毎月開催している「街で自然農」は、今月は「すどう農園」への遠足でした。

なんという好天!
この雨続きだった10月の週末とは思えない素晴らしいお天気に呆然となるほどでした。
もうすっかり顔なじみになった皆さんを相模湖にお出迎えしてくれるのは、本日「重陽(ちょうよう)の節句」の主役のキク科の面々です。写真は農園の周辺に咲いている花。ヨメナかノコンギクか。たぶん後者かと。
ランチの前から、早くも石焼き芋が登場し、そして皆さんと一緒に掘ったキクイモ(トピナンブール)をチップに。菊芋をスライスしたら軽く天日に干すとカリっと揚がるのだと石田紀佳さんが教えてくれました。

菊芋のチップ。スライスしたキクイモを天日で乾かしてから揚げるとカリっとします。
菊芋のチップ。スライスしたキクイモを天日で乾かしてから揚げるとカリっとします。
昨年2019の台風19号で大きく崩れた寒沢の滝
昨年2019の台風19号で大きく崩れた寒沢の滝

定番の「寒沢の滝」にもご挨拶。2019年の台風19号で大変な崩れ方をしたことを説明しました。写真に写っている御柱のような巨大な杉の柱は、さらにその後の今年の大雨のあとに、ここに突き刺さっていました。どういう経過でこんな状態になっているのか、これはこれで驚きです。滝の上には崩れかかった崖の上で今にも落ちてきそうな木も数本あります。
そんな倒木には色々なキノコが生えていて、これはひとつの小宇宙。

今回は、畑だけでなく里山という空間を垣間見ていただくことこうと思いました。好天にも恵まれて色々と歩き回れたので、この農園がどういう場所なのかがわかっていただけたのではないかと思います。広い平野と違って、生産性や効率を求められる場所ではありません。そのかわりに、人間が人間をAIに差し替えたり切り捨てたりする尺度では測れない空間と時間軸があること、それを五感でわかっていただけたのではないでしょうか。
今年のコロナの一件は、こうした時空間がますます大事になってくることが自分なりに再確認できました。都会の皆さんと共感の輪を広げていきたいものです。
「さとやま農学校」の説明会でも、時間のある限りそうしたことをお話ししています。もちろん技術的なことは大事ですが、それ以前に、自分で少しづつでも野菜を作れるようになるということの意味をお伝えしたいと思っています。

農園のマリーゴールドと里山のクサギで花束を作ってみました@すどう農園
農園のマリーゴールドと里山のクサギで花束を作ってみました@すどう農園