こんにちは。
神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら野菜作りの農業学校を開催している「すどう農園」です。
「自給&無農薬の野菜づくり教室・さとやま農学校」の土曜コース。タマネギの苗の定植です。
神奈川には「湘南レッド」という品種もあり(神奈川県が開発した品種なので在来種ではありません)、それも含めて二種類の定植をしました。タマネギは比較的肥料分を要求する野菜なのですが、だからと言って「大きく育てるために動物性の堆肥を」という方向にはしていません。これまでも繰り返してきたことですが「動物の糞尿由来の厩肥(牛糞、鶏糞など)は肥料の力が強い」という言説が有機農家の間ではありがちなのですが、特に根拠はありません。動物のイメージで「パワーがある」と思っているだけのことです。たとえば、C/N比や栄養成分の比率など具体的な数値に絞って、生ごみのコンポストや米ぬかなどと比べてみれば客観的に見えてくることです。
また無肥料栽培のように「小さいほうが良い」とする考えもありますが、タマネギはニンニクやショウガと違ってほぼ毎日食べたい野菜ですから、できるだけたっぷり収穫したいものですね。かといってチッソ成分を多めにして無理に水太りさせるのでなく、米ぬかや草を発酵させたボカシ肥料でバランスの取れた玉を育てたいものです。この辺のところは「さとやま農学校」でも学びます。
自然栽培イチゴ苗の定植
トマトが終わったところで、茎を地際から刈りました。つまりトマトの根は畝に残ったままです。残った根はだんだんと土に還っていきます。添いの後の根穴は、毛細血管のように土の中に張り巡らされて、その中を水や空気や微生物が行きかうようになります。このようにしてトマトを片付けた跡にイチゴの苗を定植しました。さらに畝にうっすらとクリムゾンクロ-バーを蒔き、さらにカモミールの苗を定植しました。来週は大麦の種もまく予定です。こうすることで互いが助け合って共生する畝になります。春になればクローバーやカモミールが花を咲かせ、そこにミツバチがやってくるでしょう。もちろんイチゴの花粉もミツバチは大好物なので、イチゴの花から花へまめまめしく飛び回って受粉をしてくれます。そんな光景がとても楽しみです。
本日の収穫はサツマイモ(ベニハルカ)、落花生(千葉半立)、キクイモ、サトイモ、ハヤトウリ、エダマメ(津久井在来)、コマツナ、下仁田ネギ、ツルムラサキなど。すっかり秋モードになりました。
「さとやま農学校2021コース説明会」も11月はすべて埋まりました。コロナがきっかけでライフスタイルを見直す動きも出てきましたが、まだまだそうしたらいいのか迷っている人がほとんどです。無理もないことと思います。なかなか職場やご近所でも話にくい話題でもありますから、そんなことも話せればいいなと思っています。説明会は12月はまだ空いています。どうぞお気軽にご参加ください。
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