コラードとはどんな野菜でしょうか?
こんにちは。
神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農業体験の講座を開催している「すどう農園」です。
霜が降りてきて、本格的な寒さは冬野菜をこっくりと甘くしてくれます。太陽を浴びてのびのびと旺盛に育つ夏野菜とは違う味わい。鍋料理も漬物も、この冬野菜の味あればこそですね。今年は夏の猛暑もあってキャベツや白菜を種から育てるのがなかなか大変でした。そこで「さとやま農学校」で種から作っているのがケールやコラードなどの非結球性の野菜・固定種です。つまりキャベツや白菜のように丸くならないで葉を伸ばして育つ野菜です。キャベツの故郷は地中海のほとりで結球などせずに葉を広げて育っていました。すどう農園でも「カーボロ・ネロ(イタリア語で黒いキャベツの意味)」を育てていますが、ウサギの耳のように長い葉を広げています。ケールも同じくキャベツの野生種と位置付けて良いでしょう。キャベツよりもかなり育てやすいので、自給菜園にはお勧めです。そして固定種がほとんどなので、種取りもしやすい。バラエティーも豊富ですし、恋紫やワインレッド、ミントグリーンなどの多様な色合いや葉のフリルは目を楽しませてくれます。カールした葉は、パスタソースやオイルも絡めやすいですね。
上の写真はコラード(ポルトガルケール)の菜花です。もうこんな時期に菜花を咲かせてくれるとは!アブラナ科はブロッコリーやカリフラワーなどが蕾を食べる盛りですが、この霜でそろそろ終わります。そのあとをコラードが引きついで蕾が食べられるんですね。これは嬉しい。のらぼうなどの蕾をメインにするヤシあ立の出番はまだずっと先ですから、これは嬉しい。
コラードが葉を広げたところが下の写真です。ウチワみたいな真ん丸な葉は、キャベツそのままですね。キャベツやレタスなど結球性の野菜というのは、あの薄い葉の裏と表で成長ホルモンの量が違うのでだんだん反り返ってしまうのですが、そもそも太陽をたっぷり浴びたい冬に、あんなに丸くなるのはなんだか不条理な、可哀そうな気もします。人間の趣味であんな形になってしまったわけですから。いわばフナを品種改良して金魚にして、さらに出目金にしてしまったようなものではないかと・・・。
こんな感じで、野菜のいろいろな話をしながら「さとやま農学校」は講座を進めます。基本的に座学はありません。せっかく都会から抜け出してきたのに、座ってお勉強ではもったいないですからね。
「首都圏から日帰りの農業体験・さとやま農学校」の2020年コースの現地説明会は、お申し込みを受け付けています。「とりあえず、どんなところか見てみたい」という方は、どうぞお越しください。じっくりご説明したいので、毎回少人数で開催していますので満員締め切りになった回もあります。本講座のお申し込みをいただいた方には、講座の始まる前から様々なお楽しみ特典があります。説明会の詳細はこちらのリンクです。