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キャベツはどうして丸くなるのか?コラードが育っています。

固定種のコラードの無農薬栽培を農業体験できる「さとやま農学校」は神奈川の体験農場で、種取りも学べます。
コラードはケールの仲間ですが、丸くならないキャベツとでもいうような丸いウチワ型の葉が特徴。さとやま農学校@すどう農園

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら、都会の皆さんに農的暮らしの楽しさと、里山の多様性を講座でお伝えしている「すどう農園」です。

前回のブログではケールをご紹介しましたが、こちらのコラードもケールの仲間です。ケールよりもキャベツに近い丸い葉っぱは、ウチワのようでかわいらしいです。キャベツの場合は、育つにつれて丸くなりますね。どうしてキャベツは丸くなるのか?あれは「結球性」といって、レタスや白菜もそうですが、一枚一枚の葉の表と内側とで、細胞の育つ勢いが違ってくるからです。外側のほうが勢いが強いので、だんだんと内側に反っていく形になります。本来は、あんなふうに丸くなってしまったら葉は光合成をできなくなるわけですから不条理ですね。でも、キャベツの野生種のどこかにあったそういう特性(葉が丸く反っていく結球性)を人間は見逃すことなく選抜し、今に至るわけです。いったいどんなことを考えて今のようなキャベツを育成してきたのでしょうか?「なんだか丸くて面白い」「丸く結球しているほうが葉っぱがたくさんあって食べごたえがある」「内側のほうは虫に食われない」というようなことでしょうか。キャベツよりも野生に近いケールやコラードは結球をしません。のびのびと葉を広げます。同じアブラナ科のブロッコリーやからし菜に近い草姿です。大きくなってきた葉を、必要なだけつまみながら食べるのでコラードやケールは家庭菜園に向いていますね。キャベツだと、丸ごと収穫してしまうと食べきれないこともあるし、収穫の跡はぽっかり空き地になることにもなります(切り株を抜かずにとっておけば、そこから小さなキャベツが可愛らしくまた生えてくることもありますが、切り口が腐ってしまう残念な場合もあります)。
 

来月から間もなく始まる「さとやま農学校2020コース」の説明会でもコラードやケールをご紹介します。「首都圏から日帰りの農業体験・さとやま農学校」の2020年コースの現地説明会は、11月から始まります。「とりあえず、どんなところか見てみたい」という方は、どうぞお越しください。本講座のお申し込みをいただいた方には、講座の始まる前から様々なお楽しみ特典があります。