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白菜がひらいてきました

ハクサイが開いてきました。
 
もともと本人にしてみれば太陽を拒んで結球する必要などないわけですから、葉を拡げるのは自然の道理ですね。
人間に勝手に品種改良(改悪?)されて、拡げたい葉を思うに任せなかった冬は、長くて辛かったことでしょう。いま思う存分、陽を浴びてください。
君の仲間は、こんな自由を味わう前に鍋や漬物に放り込まれて、グツグツと喰われてしまったのだから、いま仲間の分まで太陽を。
 
間もなく太くて甘い茎が伸びてきます。
先っぽにはピリッと辛くて蜜が香る、可憐なつぼみがつきます。
私はそれを待ちきれずに、その場で四つん這いになって茎ごと食べます。
羊になった気分。
 
やっぱり野菜は、最後は喰われてしまうものだ。