はじめてひとりで草木染め 布地の下ごしらえ

はじめて一人で草木染め。
梅も今日の雨で精が昇ってくるだろうし、冬に収穫したウコンはハウスに山積みだし、青森の紅玉リンゴの皮は干してあるし、いまだに秋のイガ栗まで保存してあるというわけで、染の素材だけは売るほどあるのだから、もう春の端境期は野菜よりもこっち(染め素材)で商いたいほど。
今日は、綿の布に色がつくように、たんぱく質を展着させる地ごしらえ。
この作業ではたいてい牛乳か豆乳、大豆の呉汁などを使うようだけれど、畑の緑肥に使うデントコーン(牛の餌にするトウモロコシ)があったのでそれでを使ってみました。これも立派なたんぱく質だし、もうちょっと言えば米ぬかだって蛋白源だけど、どうしてみんな牛乳や大豆ばかりで地ごしらえをやるのだろう?
デントコーンを挽いて煮詰めたら、加工場が全部ポタージュの匂いになった。
薄めてアクを取って、布をムラのないように浸す作業を半時。
結果として、とてもポタージュな香りのする布になり、コーンのざらざら感も残っているけれど、洗いすぎると折角のたんぱく質が落ちてしまうだろうから「残心、残心」と心に留めて干しました。
豆乳でやればもっと無難なのかもしれないけれど、ちょっと外すだけでも、活字や黒板に書かれていない行間が見えてくるから面白いものです。