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ニンジンをまだ蒔きます

初心者でも首都圏から日帰りで自然農が学べます@さとやま農学校・相模湖すどう農園
空梅雨と猛暑と日照りでニンジンは災難です。

 

こんにちは。

 

神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。

西日本で甚大な被害を与えている台風6号は北上し、これから九州へ向かう模様です。
今年に入ってからすでに甚大な豪雨を浴びている九州の皆様、そしてその先には朝鮮半島もあります。台風を受け止める大地もまた、土砂崩れや土石流などは、まさに身を引きはがされる想いでしょう。2019年の台風19号では、すどう農園のある神奈川・相模原市でも、人命が失われるほどの土砂崩れがありました。その傷跡はいまだ生々しいままです。
どうか、ご大過の無き事を祈っております。

そうして、農園の周辺は雨の少ない状態が続いています。
昨晩はお湿り程度に雨が降りましたが、35度を超える猛暑が和らいだのがせめてもの救いですが、まだ足りません。
大豆も既に花が咲き始めたのですうが、このタイミングでたっぷりと雨が欲しいところです。大豆は花の咲いたときに水が必要なのです。これで収量が大きく左右されます。

さとやま農学校」でも、ニンジンの蒔き直しをしています。
既にまいた種子は、高温で灼けてしまいました。今回の雨を当て込んでニンジンの種を蒔き直しです。今までゲリラ豪雨の対策ばかり考えていて、これほどの空梅雨と日照りまでは、正直なところ定外でした。周辺の農家仲間でも、悩んだ末に農業用の散水ポンプを購入したという方もおありのようで(結構な費用になったはずです)、それぞれに対応を迫られています。
受講生の皆さんにとっても、自分で野菜を作る段になれば、いつかまた日照りにもあたるでしょう。今回のような作業が将来的に経験値を上げることになればと思います。

そして、一年を通じての露地野菜の作付けもだいぶ変わってきます。
これからはプロアマを問わず、真夏を避けて進めていく方式になります。いろいろな工夫も必要になりますが、それもまた「新しい海へ漕ぎ出すのだ」と思えば胸が躍ります。

9月から始まる「さとやま農学校・秋のショートコース」は4回限りですが、これからの時代を見据えて、野菜づくりや自然農・土づくりの世界に踏み出したい人のためのものです。都会では感じられない土や太陽、風や虫の気配を五感で感じ取ってください。どうしても今は情報ばかりで心身がアンバランスになっています。いちばん確かなのは自分自身の感覚です。ともすれば失われがちな感覚を、土の上で取り戻していきましょう。アレコレ考えるのは、それからで良いんです。