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ハーブのチンクチャーの季節

 

こんにちは。

神奈川・相模原の里山で自然栽培・オーガニックのハーブを育てている「すどう農園」です。

6月は農園の随所に咲き乱れるハーブを漬け込む季節です。あるいは乾かしてお茶にする。あるいはオイルに漬け込んでおく。
農園だけでなく、里山の草木の花までもが魅惑的にヒラヒラと手招きします。

こうしてハーブを漬け込んで、それだけで毎日が過ごせたら本当に素敵なのですが残念ながらそうもいかず。なにしろ日本の6月は一年で一番雨が多い。それだけに草の伸びもすごい。竹や篠笹も、油断をするとぐんぐん農園の中にまで地下茎を伸ばしてきます。それらを刈るのも日常の作業。ヤギを飼うのが本来はグッドなのですが、個人的にヤギの目つきが好きでないです。どうもヤギとは波長が合わないのですね。というわけで、コツコツと手で刈っては土に還しています。まあこれはこれでとても良い土になるのですが。話がそれました。

コーンフラワーで目をいたわる

自然栽培のコーンフラワー@すどう農園
自然栽培のコーンフラワー@すどう農園

コーンフラワーもすっかり「すどう農園」の常連で、ものすごい量です。とても摘み切れない。
ちなみにコーンというのは、トウモロコシでなく穀物という意味です。コーンフラワーは麦などの穀物畑に雑草のように一緒に生えているのでこの名がついたらしいです。青いお色は、おなじみアントシアニンですから目をいたわってくれます。コーンフラワーは癖がないぶんシングルで飲むと物足りないですから、ハーブティーや紅茶にブレンドしてみるといいですね。

すどう農園のオーガニックについて

冒頭で、オーガニックという言葉をつかいました。
その意味は幅広く、また有機JAS法では商品表示の際の「オーガニック」表示には制度的な認可が必要です。この有機JAS認証に関しては、すどう農園でも以前は有機JAS認証を採っていましたが何年も前に返上しています。たとえばさっき書いた動物性の堆肥なども実態は非常に不安なものですが、それを使っていても有機JAS認証では不問です。むしろそうでもしないと、大規模な有機農業は成り立たないことが多いですし。

すどう農園の場合は市販の動物性の厩肥(牛糞、鶏糞など)は使いません。農園に生えてきた草を刈り、あるいは周辺の森の落ち葉を冬に集めて、それらを畑に敷いていきます。既に農園の大地には微生物やミミズ、昆虫たちが無数にいて、静かに、しかし盛大に雪物を土に還してくれます(その様子は、近いうちに動画でお見せします)。
動物の排泄物そのものが悪いのではありません。
昔の農村のように、牛でも馬でもその場にいて、循環の輪に入っていればいいのですが、市販の鶏糞や牛糞を刈ってくるというのは輪の外から持ち込むことになりますね。しかも多くの家畜は抗生物質などの薬剤を大量に飲まされているし、その餌もほとんどが外国からの大豆やトウモロコシなどの輸入飼料です。これも今やウクライナ戦争やコロナのあおりを受けて、世界的な争奪戦になりました。いずれにしても遺伝子組み換えされたものがほとんどでしょう。そもそも遺伝子組み換え技術は、このように世界的に需要の高い作物(ほかにも菜種やコットンなど)をターゲットにしています。