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風の剪定と自然農

本日は「さとやま農学校2023コース・プレ講座」の4回目でした。

 

寒波もいったん底打ちでしょうか。朝10時を過ぎれば十分に暖かい日和です。

今日は初めての体験として農学校を飛び出して、自主畑のさらに奥、農園の一番はずれで藪と化したエリアの手入れです。

 

「大地の再生」に倣った手法で、藪そのものに風を通しながら共生していく試みです。まずは枯れたオオブタクサだけを抜きました。これは非常に良質な有機質です。自主畑のハーブ園が無肥料であれほど生育が良いのも、長年にわたってオオブタクサが蓄積してきた由来もあるでしょう。

 

オオブタクサを抜いただけでも、一見、無秩序に見える篠竹のなかに、縦横に走る気脈・獣道が見えてきました。これに沿って道を拓き、あとの篠竹の藪は「風の剪定」で矯(た)めていきます。「風の剪定」の基本形は弱剪定です。逆に、地面の際まで刈ってしまう手法は「強剪定」もしくは「切り戻し」にあたるもので、切られた反動で無数の枝が伸びてきます。果樹の徒長枝の剪定と同じ理屈です。この続きは、大鎌やナイロンロープの刈払い機などを使って、講座外の時間でやっていきます。この場所がどんなふうに変化していくか。折々にお伝えします。