![吉祥寺のダンディゾンさんのヨモギぱん2022](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=929x10000:format=jpg/path/s5770b48c91d21f32/image/i7416447c95fe459a/version/1658919993/%E5%90%89%E7%A5%A5%E5%AF%BA%E3%81%AE%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%BE%E3%83%B3%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E3%83%A8%E3%83%A2%E3%82%AE%E3%81%B1%E3%82%932022.jpg)
今年もまた、吉祥寺のダンディゾンさんからヨモギのぱんが届きました。
いつも初夏のヨモギの季節になると、農園のヨモギの若い部分だけを摘んでペーストにし、クール便で送ってバトンを渡します。ペーストを作るのもお湯にくぐらせる時間を秒単位で決めて、冷水でさらして絞ってクイジナートにかける。結構な作業で、大きな鍋でヨモギを一瞬だけお湯にくぐらせるのですが、それでも工房にヨモギの精気が立ち込めて充満し、換気扇を回しても段々とヨモギにのぼせてきます。いわゆるヨモギサウナに近い状態。さすがヨモギです。ちなみにヨモギのペーストでは重曹は使いません。アク抜きはしないのです。ホールフードの発想からすると、毒でもない限りアクも大事なのです。そもそもアクという名前の成分はありません。食物によって、加熱したときに出てくる「アク」の中身はそれぞれ違います。
いつもダンディゾンさんのパンにはスタッフのみなさんの直筆のお手紙が同梱されていて、これが心に沁みます。真夏のパン工房は、どれほど冷房を入れても暑いし、醗酵も早いから、身も心もクタクタになります。農作業のキツさとはまた違う大変さがあるのです。真夏の作業を終えると濡れ雑巾みたいにクタっとなります。頭が下がります。
そんなことを想いながら、今日もヨモギの草取りです。ヨモギと競合するオオブタクサを一本づつ手で抜く作業は、田んぼでヒエなどの雑草を抜く作業に近いですね。大変な作業ですが、やればやっただけの成果はあります。あとひと月もしたらヨモギは種をつけ始めることでしょう。これはまた春のヨモギとは違う精のあるものですから、今年はなんとかヨモギでせっけんを作りたいと思っています。