· 

さとやま草木譜WS2回目

こんにちは。

神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。

里山をまるごと味わい、里山を創っていく「さとやま草木譜」のワークショップ二回目がありました。
心配の梅雨空も朝にはあがり、いつもながらの顔の見える少人数で開催です。

自給のための野菜づくりに特化した「さとやま農学校」と違って「さとやま草木譜」にはカリキュラムというものがありません。最初の年でもあり、まずは不定形で進めています。そのときに見えるもの、感じられること、それに対する皆さんの想いが混じりあって、また新しい広がりが、それこそ枝葉のように伸びてくればいいかなと長い目で見ています。物事が始まったばかりの、始原のカオスならではの愉しさです。いままで色々なことをやってきましたが、最初の離陸感覚に伴う緊張感と高揚感は、どれほど経験しても新鮮です。
種まきから収穫まで数ヶ月でサイクルの取れる野菜づくりとは違う時間軸があることはいつもお伝えしていることですが、時間のものさしは一つではないこと。いくつか周期の違うサイクルがあって、それこそ杉や檜などは50年サイクルで育てますから、自分の一生すら越えていきます。そうした複層の中に心身を置くことは、秒単位に追われる慌ただしい現代にあって大事と思うのです。

自然農の森づくり・神奈川・すどう農園
果樹の苗木を植えるための穴を掘り、穴を育てる。急がないことが肝心@さとやま草木譜

樹木を植える前に地面と対話します。
まずは参考動画を事前にご覧いただき、その上で穴を掘りました。穴を掘る作業は対話の基本形です。けっこう難しいですよ。これだけでも本当はものすごく時間をかけるべきです。せわしなくガツガツと掘っておしまいではなくて、穴の意味をよく感じて欲しい。まず一度では体感できないものです。穴を生んで育てる感覚です。生き物でなくとも自然界は常に時間に沿って変化していきます。自然界の分解と生成は、日本のように雨の多いところでは、水の目線で見るとわかりやすい。水が色々なものに宿りながら、宿り先を移ろっていく。水に満ちたもの、水気の抜けて乾いたもの・・・それぞれが意味を持ちます。ときに目線をマクロにしたりミクロにしたりして変化を見極めながら、そして自分もまた水の器だと自覚すると、草も土も私も、だんだん区別が曖昧になってきます。輪郭がボケてくるのです。だって同じ水同士ですから。

自然農の森づくり・神奈川@すどう農園
自然農の手法も取り入れた植え穴を育てる

穴を掘ったら、大地の息吹を感じることです。だいぶ下までスコップを入れることで、ふうっと深層の息が抜けて何かが通じます。それを感じて欲しいのです。
その後の作業は基本的に、その場にあるものを使っていきます。竹や草や緑肥を、ひとつひとつの意味を考えて、ゆっくりアレンジしました。ここだけ少し人間の手が加わります。そして大事なのはイメージすること。ひと夏を過ぎたときに、穴がどんなふうに育っていくか、何が生まれていくか、イメージしてみてください。もちろんイメージの通りにはいかないのですが、イメージすることで大地に気持ちが伝わります。これは種まきも料理も同じですね。
自然農ではおなじみの、草を細かく切って敷いて仕上げ。大地をむき出しにしないことが大原則。苛烈な日光(紫外線)やゲリラ豪雨から地表を守り、微生物や昆虫、ミミズなどの世界を守り、表土を育てていきます。
こんな具合に実際の場でレクチャーしながらの作業ですから、ゆっくりとしたものです。まずはそれでいいでしょう。日頃ほとんど土に触れていない方々なので、いきなり大海に飛び込んだような戸惑いもありましょう。それが慣れてくれば、群れなして泳ぐ魚も見えてきます。潮の流れも感じる様になってきます。この先の講座の予定はメールマガジンでお伝えします。ご興味のある方は下のフォームからご登録ください。

すどう農園のメールマガジンへのご登録はこちらからお願いします。 メールアドレスを入力してお申込みください。