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こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
里山の畑仕事のひとつが「根切り」です。
周囲の遊休農地から、宿根草(冬になっても生きている植物)の根が地下から侵入してくるのを掘りとる作業です。
これがなかなかの力仕事。ごぼうよりも太い根っこが地中を四方八方に伸びています。
こうした根の本体は炭水化物ですからイノシシが盛んに掘って食う。凄い勢いです。ほとんど鼻だけでイノシシは60キロくらいの重量でもひっくり返すそうですから、掘り返した跡は壮絶な光景です。
ただし、イノシシが根っこを食うこと自体は悪いことではありません。イノシシが掘り返す事によって土に空気も通うようになるからです。
問題は、イノシシが根っこを食いながら掘り進めるうちに、電気柵まで押し倒して畑の中に入ってくるのです。これが非常にまずい。イノシシにしてみれば気がついたら「お、畑の中にいるではないか!」ということになるのですね。
なので、とにかく電気柵という防衛線沿いでは、宿根草の根を文字通り「根絶」しなければなりません。
畑の畝立てなどは「さとやま農学校」の方にお願いして、私は宿根草の退治に没頭します。
こういった根は、例えばトラクターなどかけて粉砕しても、ちぎれた根っこのそれぞれがまた増えます。まるでヤマタノオロチかメデューサのよう。死なない。
いわゆる不耕起栽培などでも、こうした宿根草がはびこることになります。だから農法というのはケースバイケースで状況を見ながら、時には耕すこともする。毎日が臨機応変の連続です。
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防草シートの左側が、宿根草を掘り出したところ。ひたすらコツコツと根っこを掘り出します。これはこれで、手応えが気持ち良いので、始めるとやめられなくなります。
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人間も、こうした根っこが食えたら良いのですが、残念ながら私たちの消化酵素では無理なようです。
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結構な時間と労力をかけても、道はまだ遠し。頑張らないと。