2021年の新春を迎えて皆様にご挨拶を申し上げます。
正月の良いところは飲み食いよりも、じっくり本に埋もれて過ごせる幸せ。
普段は体を使うから夜はすぐに寝てしまうし、早朝は事務作業に追われるものだから、頭が疲れないこの数日間は僥倖。
本の話は、別に書きますね。
写真は伝統こけしとマトリューシカを扱う「コケーシカ」さんにいただいたカレンダーです。
日本のこけしがロシアに移ったものがマトリューシカになったのだそうですが、そんなこけしたちへの愛があふれています。
「こけし時代」という雑誌まで何号も自作していて、一回あたり200ページを超えるというのは、絶句です。
しみじみと思うのは、今この時代に生きていくとすれば、今まで以上に不可欠なのは、こうした愛ではないかと。
情報が錯綜し、おそらくは顔がひきつるような想いで日々を過ごしがちな時代に、ひとときでも情報を絶って、自分がこれだけは好きだと思えるものに向かい合うこと。それがあるかないかの違いは大きい。
こんな時代の趨勢で、都会暮らしからシフトしたい人が今まで以上に増えてきています。
それはとても良いことなのですが、一体そこからどうしたいのか・・・よく見えない人が多い。
これだけはやりたい。ここは絶対に譲れない等々、ものの言い方は何でもいいのですが、どこか熾火のように消えないコアがあるかどうか、そこのところ、どうでしょうか?
砂嵐の向こうに北極星を見つめるまなざしを。
コメントをお書きください