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冬の送り火

空に向かって、火を焚き上げる師走。
今年の厄災を焚き上げる。
 

こんにちは。

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら野菜作りの農業学校を開催している「すどう農園」です。

 

色々と気ぜわしかった一年。
農園にとっては超大型台風に見舞われた昨年の方が大変でしたが、世間一般には今年の方が、いまなお大変な状況ですね。
そこで、このところ毎日のように火を焚いています。
火を焚いて一年の厄災を焚き上げるのは古来からの人間のならいですね。
まともに野火が焚けなくなった現代は、そのために厄災がすっきりと後を絶たないのかもしれません。

農園では基本的に枯れ草を燃やしたりはしません。枯れ草といえども、植物が空気中の二酸化炭素を固定した大事な炭水化物なのです。これを燃やしてしまったらもったいない。ちなみに燃やした時の二酸化炭素は、そもそも空気中にあったものですので、この焚火で温暖化になるという考えはありません。いわゆるカーボンニュートラルの範疇です。ただしアマゾンの熱帯雨林のような大規模に森を燃やして放牧地や大豆畑にしてしまうのは規模がけた違いですね。これはニュートラルの範囲を逸脱した破壊行為。先住民が経験に基づいて回復可能なレベルに抑えた焼き畑とはまったく違うものです。日本のメディアの報道は伝え方が不十分ですが、熱帯雨林の火事は、大規模な開発によるものです。そのために今ではマクドナルドでさえも焼き畑由来の牛肉は扱わないという宣言をするまでに至っています。ここまで来たのは欧米の市民運動の監視による成果と言えるでしょう。

 

今年は7月と10月の長雨でアレチウリやセンダ草などの厄介な種を飛ばす連中がずいぶんはびこったので、この際にがっつり燃やします。種が萌える時のぴちぴちと小刻みに弾ける音が心地よい。
まだまだもっと燃やします。