こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
「自給のための自然農の野菜づくり教室・さとやま農学校」の木曜コースでした。
今日みたいな日は無理をせずに、桑の樹の下で種取りです。
甘い実をたっぷり与えてくれた桑の樹は、今は緑陰をかざしてくれます。大きく枝を広げた緑陰の、その優しくて涼しいこと。
ー 樹は、自分を伐りに来た者にも木陰を与える ー
これはブッダの言葉だと、森づくりの現場で教わりました。まさに慈愛そのものです。
そうしてゆっくり種取りです。今日は黒田五寸ニンジンと練馬ダイコン。ルタバカも。
すでに収穫した鞘から種そのものを取り出しました。長崎の40年のベテランの種取り農家さんである岩崎政利さんのお言葉を借りれば「種をあやす」作業です。あやす、という言葉も優しい響きですね。皆さんにも覚えて欲しいです。
![自然農の固定種ニンジンの種取りを学ぶ@さとやま農学校](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=10000x524:format=jpg:rotate=90/path/s5770b48c91d21f32/image/idf95ea6768b6b2b6/version/1656578789/%E8%87%AA%E7%84%B6%E8%BE%B2%E3%81%AE%E5%9B%BA%E5%AE%9A%E7%A8%AE%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%81%AE%E7%A8%AE%E5%8F%96%E3%82%8A%E3%82%92%E5%AD%A6%E3%81%B6-%E3%81%95%E3%81%A8%E3%82%84%E3%81%BE%E8%BE%B2%E5%AD%A6%E6%A0%A1.jpg)
暑い太陽を避けて木陰で輪になっての手仕事は、沖縄の「ゆんたく」にも雰囲気が似ていて。
種をあやすのは、けっこう膨大な作業なので、やはりこうしてゆるゆるとお喋りしながらやるのがいいです。
こちらは練馬ダイコンの種取り。
なかなか鞘が硬いので私が研修生のときには、いっぱい集めたダイコンの種の鞘をシートに広げて軽トラックで何度もひいて割ったものでした。今回はみんなでラッカセイでも割るような手作業です。たくさんあるように見えて、集めてみればそれほどでもないと言うのがリアルにわかります。
キャベツの収穫は、切り口から滴る水に驚きます。
この乾いた太陽の下に、こんなに生きた水が湛えられているのですね。思わず口を近づけて水を舐める方もいました。
こうして6月は今日でおしまいです。
明日からは「さとやま農学校・秋のショートコース」の一般公開が始まります。
夏のうちから、9月の開講に先駆けて、自然農の基本的なことがらや、畑の準備の様子などをだんだんとお伝えします。農園に来る日だけが講座ではありません。終わった後の会員制の様々なオフ講座も含めて、末永くお付き合い頂けるのが「すどう農園」のすべての講座に共通した特色です。