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無農薬栽培タマネギ・ニンニクの収穫

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農的暮らしの講座を開催している「すどう農園」です。

無農薬栽培のタマネギとニンニクを「首都圏から日帰りの農業体験・さとやま農学校」の畑で収穫です。

タマネギは、この先冬どりのタマネギもがっつり作ります。

タマネギもニンニクも、米ぬかボカシだけで良い感じの大きさにできました。何度かに分けて絵の具の塗りかさねみたいに、少しづつこまめに追肥をしていくのが良いようです。

 

独特の匂いは硫化アリルというイオウを含んだアミノ酸によるものですから、魚かすなどのイオウ成分を含みやすいもので生ごみコンポストを仕込んでもいいでしょう。

ところでタマネギやニンニク、ラッキョウはユリ科の単子葉植物つまり双葉が出ないタイプです。イネ科も単子葉ですね。これらはチッソ成分を吸収するときにアンモニア態のチッソを好みます。他の野菜はたいてい硝酸態のチッソで吸収するので、そこが大きく違います。だから、アンモニアのツンとした匂いが漂うくらいの熟成具合が良い。かつての江戸時代は町中の糞尿を周辺の農家が野菜と交換で引き取っていたわけですが、今の足立区の千住界隈でネギが適作とされたのも(今のブランドの千寿ネギは、江戸時代の千住ネギが起源です)、そうした生肥のアンモニア成分がちょうどよかったのかもしれませんね。稲作の「合鴨農法」は、水田で合鴨の糞尿を生で垂れ流すわけですが、これもアンモニア態チッソを好んで吸収するイネ科だからできるわけです。

では野菜にはアンモニア態チッソの多い鶏糞をあげればいいかというと、確かに成分としてはアンモニア態チッソは多いのですが(なぜなら鳥は大便と尿が一緒になっているからアンモニアが多めなのです。なので牛小屋や豚小屋よりも鳥小屋のほうがアンモニア臭いですね) 、現状のように抗生物質やワクチンの薬漬けになったニワトリの糞は懸念が大きい。他の牛や豚もほぼ同様です。その意味で「すどう農園」では動物性の糞尿は使っていません。餌のほぼ100%が輸入の資料つまり遺伝子組み換えのトウモロコシとダイズである点も見逃せませんね。

自前の資料で動物が飼えるならば理想ですが、少なくとも市販の「鶏糞」「牛糞」「豚糞」は避けたほうがいいでしょう。何度も言うように生ごみコンポストが栄養源としては十分です。

さとやま農学校オープンファーム」は7月に開催です。コロナの影響ですっかり外界と遮断されて五感の行き所がなくなった方、この先のライフスタイルのシフトを考え始めた方。どうぞお越しください。