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固定種ニンジンの種取り2022

自然栽培のニンジンの種取り@さとやま農学校
固定種ニンジンの種取り@さとやま農学校

 

こんにちは。

神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。

自給のための野菜づくり教室・さとやま農学校」も2022年のコースは、あと2週です。さとやま農学校は、本講座をいちど受講すれば翌年以降も気が向いたときに追加料金はゼロで受講できるシステムです。いつでもフラッと来て下さっていいので、授業やイベントのごとにいろいろな方が戻ってきては年次を越えて交流します。それが大きな魅力の一つでもあります。ですから普通の学校みたいに「これですっかりオシマイ」という切羽詰まった感じもないし、頭はすでに講座が終わったあとの歳末の餅つきや新春の味噌づくり、そして来年の野菜づくりに向かっています。それでもやっぱり「ここまで来たなあ」と思えるのがこの季節ですね。私のように何年やっていても感慨深いのですから、受講生の皆さんも、それなりに深々と感じるところはおありのことでしょう。おそらく。

自然農で育てたニンジンの種取り@さとやま農学校
自然農で育てたニンジンの種取り@さとやま農学校

 

今年も固定種ニンジンの掘り上げが始まり、そのなかで種取りのための母本選抜です。
梅雨のさなかの種まきを何度か繰り返し、そしてここまで来ました。掘ったニンジンを並べて母本を選びます。選ぶ基準は様々です。見た目の色や形で選びながら、抽苔の早晩生などの生理形質も基準になることがあります。もちろん味は大事。ちょっと神妙な作業ですね。

固定種ニンジンの種取りを学ぶ@さとやま農学校
種取りを続けると畑の風土にあった野菜になります@さとやま農学校

 

種取りを繰り返すほど、農園の風土に適した野菜になます。これがとにかく大事なのです。
収穫したニンジンを農学校の焚き火で石焼きにして食べると、何の味もつけずに自然な美味しさを堪能できます。いま説明会に見える方には、説明の合間に食べていただけます。

人参の種取りを学ぶ@さとやま農学校
固定種のニンジンから母本選抜@さとやま農学校
自然農を首都圏で学ぶ@さとやま農学校
自然農の野菜づくりは12月まで続きます@さとやま農学校

 

ニンジンだけでなく冬野菜はオールキャストで収穫の盛りです。23日は冷たい雨でしたが、野菜は潤って喜んでいるようでした。そもそも11月23日はこちらの暦では「初霜の日」です。今年は霜の代わりにたっぷりと冷たい雨が降りました。これだけ冷えてくると野菜も甘くなってきます。冬野菜の旬の到来です。

自然農で育てた固定種のカブの種取りを学ぶ@さとやま農学校
自家採種の紅カブ@さとやま農学校

さとやま農学校2023コースの説明会も始まり、だんだんと枠が埋まってきました。コロナがきっかけになって、こうした野菜づくりにステップし始めた人が確実に増えているのを感じます。ベランダのプランター栽培から、あるいは二地域での拠点やリモート生活での移住と、皆さんそれぞれのスタイルで農という奥深い世界に出会っていただければ何よりです。
今年の農学校2022コースは昨年の12月に満員になりました。説明会に来られない方には説明用の動画のページもご案内します。まずは下のページを御覧ください。