![竹細工にするマダケを伐る。荒れた放置林の斜面にて。すどう農園](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=929x10000:format=jpg/path/s5770b48c91d21f32/image/i6ba638f72c9ee0b7/version/1640383941/%E7%AB%B9%E7%B4%B0%E5%B7%A5%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%9E%E3%83%80%E3%82%B1%E3%82%92%E4%BC%90%E3%82%8B-%E8%8D%92%E3%82%8C%E3%81%9F%E6%94%BE%E7%BD%AE%E6%9E%97%E3%81%AE%E6%96%9C%E9%9D%A2%E3%81%AB%E3%81%A6-%E3%81%99%E3%81%A9%E3%81%86%E8%BE%B2%E5%9C%92.jpg)
こんにちは。
神奈川の里山で自然農を営む「すどう農園」です。
この季節が一番好きです。関東の冬は対して寒くはないし、秋の長雨もさすがに落ち着いて高気圧が優勢になる。
日が短いということは野良仕事も早く終わるということで、そのぶん春に備えていろいろなことを考える時間があります。
冬至を過ぎて日が長くなるのを喜ぶのは、よほど緯度の高い地方の人たちのことで、今はこの静かな時期を味わえばいいのにと思います。
竹林も冬が良いです。ふっくら竹の落ち葉が積もったなか、ひそひそと生き物が佇む気配に耳を傾ける。
そうしてまずナタで竹の枝葉を落とし、本体をノコギリで伐っていきます。
ただし、増えすぎた竹を本格的に退治するなら真冬でなくて、タケノコがすっかり伸び切った季節を狙います。つまりタケノコが地下茎の栄養を吸い上げて枝葉を伸ばし、サアこれから新しく栄養を地下茎に蓄えるぞ、というタイミングで地上部を伐ります。竹林というのお互いに地下茎でつながっているので、いわば糧道を断つ作戦。しかもこのタイミングなら竹はまだ非常に柔らかいので、ノコギリがなくても蹴っ飛ばしたり、あるいは棒でぶん殴るだけで折れていきます。太い草と思えば良い。気持ち良いですよ・・・と言いつつ、この時期は畑の作業に追われて、ちょっと離れた竹のエリアまで芽が行き届かない所、反省しきり。来年こそは。
![竹細工にするマダケを見分けるのは難しい。荒れた放置林なので、これほど本数があっても使えるのは少ない。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=561x10000:format=jpg/path/s5770b48c91d21f32/image/icfb78c470aa11a89/version/1640383897/%E7%AB%B9%E7%B4%B0%E5%B7%A5%E3%81%AB%E3%81%99%E3%82%8B%E3%83%9E%E3%83%80%E3%82%B1%E3%82%92%E8%A6%8B%E5%88%86%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%AF%E9%9B%A3%E3%81%97%E3%81%84-%E8%8D%92%E3%82%8C%E3%81%9F%E6%94%BE%E7%BD%AE%E6%9E%97%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%A7-%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%BB%E3%81%A9%E6%9C%AC%E6%95%B0%E3%81%8C%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%82%82%E4%BD%BF%E3%81%88%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%AF%E5%B0%91%E3%81%AA%E3%81%84.jpg)
マダケを竹細工の素材にするための見分け方
![竹細工に使うマダケの見分け方。斜面に生えているもの、光の当たり方をよく見て竹林を選び、竹を選ぶ。すどう農園にて](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=10000x524:format=jpg:rotate=90/path/s5770b48c91d21f32/image/ie37e7b0170cf6d96/version/1640383817/%E7%AB%B9%E7%B4%B0%E5%B7%A5%E3%81%AB%E4%BD%BF%E3%81%86%E3%83%9E%E3%83%80%E3%82%B1%E3%81%AE%E8%A6%8B%E5%88%86%E3%81%91%E6%96%B9-%E6%96%9C%E9%9D%A2%E3%81%AB%E7%94%9F%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE-%E5%85%89%E3%81%AE%E5%BD%93%E3%81%9F%E3%82%8A%E6%96%B9%E3%82%92%E3%82%88%E3%81%8F%E8%A6%8B%E3%81%A6%E7%AB%B9%E6%9E%97%E3%82%92%E9%81%B8%E3%81%B3-%E7%AB%B9%E3%82%92%E9%81%B8%E3%81%B6-%E3%81%99%E3%81%A9%E3%81%86%E8%BE%B2%E5%9C%92%E3%81%AB%E3%81%A6.jpg)
そんなところに、とても素晴らしい出会いがありました。お隣の上野原に拠点を構えて、各地で竹細工を教えていらっしゃる戸崎さんです。じつは「さとやま農学校」の受講生の皆さんも、戸崎さんに竹細工を教わっている方が多くて、やはり野菜づくりから手しごとへと、流れは自然につながっていくのですね。いつかご挨拶を、と思っていたら、お弟子さんの三嶋さんにばったり出会い、そこから今回の竹林に来て頂いた次第です。ちなみに三嶋さんとは町田の自然堂(じねんどう)でHACHINAの木村陽子さんが開催されていた玄米ご飯のワークショップに参加したときに出会いました。木村さんにも久しぶりにお会いできたら、そんなご縁がつながったわけです。ここ数年、私はコロナとは関係なく外に出るのを控えていましたが、こうして畑の外に出るのもいいことがありますね。あるいは、そういう流れになっているのかな。
![竹細工のマダケの見分け方。こうして節がだんだん黒くなってきた3年生のもので、節間が長いものを選ぶ。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=929x10000:format=jpg/path/s5770b48c91d21f32/image/ic0bbc8331d5a4f7e/version/1640383756/%E7%AB%B9%E7%B4%B0%E5%B7%A5%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%83%80%E3%82%B1%E3%81%AE%E8%A6%8B%E5%88%86%E3%81%91%E6%96%B9-%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E7%AF%80%E3%81%8C%E3%81%A0%E3%82%93%E3%81%A0%E3%82%93%E9%BB%92%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%9F%EF%BC%93%E5%B9%B4%E7%94%9F%E3%81%AE%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%A7-%E7%AF%80%E9%96%93%E3%81%8C%E9%95%B7%E3%81%84%E3%82%82%E3%81%AE%E3%82%92%E9%81%B8%E3%81%B6.jpg)
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竹を伐るときには、地上から1mくらいの高さで切ります。こうすれば後で尖った切り口を踏んづけるリスクも少ない。しかも、数年立てばこの切り株が虫歯のように、手で揺するだけでぽっかり抜けるのです。
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こんな具合にです。なので基本的にはノコギリでなんとかできるものです。とにかく大事なことは、放置して伸びすぎる前に手を入れること。油断すればひと夏でとんでもなく前進してきます。竹のチッパーなど荒れば粉砕して畑に使えるし、あるいは竹炭にする人もいますが、これは火を使うので雨のタイミングに合わせられたらいいですね。と思いながら、なかなかそのタイミングが取れないものです。小雪でも降った後に燃やせれば延焼のリスクも少ないのですが、近頃はその雪もあんまり降らなくなりました。今年あたりは降りそうな予感。この予感は昨年は外れましたが・・・。