草刈りのお彼岸

包丁が「切れない」ことは「切ない」ことなのです、
と奥津典子先生に講座で教えていただきました。

人間同士のときおりの「切なさ」も、なるほど、すっぱり断ち切れない未練があればこその心もちですね。

農家にとっての刈り払い機は、大事な刃物。

この季節は、クズをはじめとするツル性の輩がぐっと身体を引き締めてきて手ごわい。研げていない回転刃にツルが絡んで、それを無理に腕力で引きちぎる真似にならないよう、こまめに研ぐか取り換えます。

10月になるとツル草はロープのように硬くなるから、これはまた厄介。伐るのはいまのうち。
どうにも晴れ間の続かない、雲が途切れない、9月の空の切なさだけど、せめて草刈りは爽やかに。