酒種の復活へ あんぱんとクラッカー

正統派・酒種のクラッカーです。

山梨・大月の「トゥルシー」さんの試作です。
酒種は私たちの地域の伝統文化ともいえる醗酵技術です。
具体的には高尾山あたりから甲府の手前・大月までの里山地域で、まんじゅうの醗酵にずうっと使われてきました。
かつては各家庭で手作りお下酒だねも、いまは饅頭屋さんがつくるのみとなり、自分で酒種を起こせる人は、70代以上の、ほんとうにわずかな人ばかりです。

あんぱんは、酒種を醸したパンとして世界に誇るべきものなのに、いまどきは酒種を使ったパンは非常に少ない。ほとんどはイーストを使った普通のパン生地に案を入れただけのモノですから、酒種特有の香りがしないのです。

たしかに酒種は難しいから仕方ないとも思いますが、でもその酒種を、やっぱり文化として継いでいきたい。
そんな思いを淡々と形にしてくれるトゥルシーさん、ご実家が実は酒種のお饅頭をつくってらしただけあって、快く引き受けてくださいました。このご縁は、すごく嬉しい。

この春からは、酒種と私たち農家の季節の恵みをコラボしたあんぱんをリリースしていきます。
ヨモギ、ゆずピール、小さな桃の甘露煮、栗かぼちゃ、ハーブ、ニンジン、玉ねぎ・・・あれも、これも。
どうですか?
耳がぴーんとなるでしょう??

ただし、無添加のあんぱんは生粋の生ものです。
普通のパンよりも保存がききません。

だから予約制でいきます。

つきましては、心あるみなさま。
あんぱん成就の折には告知をいたしますので、
その折にはどうぞどうぞ、貴重な文化を守り育てるパトロネージュを。
伏してお願い申し上げます。


以上、春を待ちながらの予告編であります。