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「もち」と「うるち」の違い

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農的暮らしの講座を開催している「すどう農園」です。

正月に、あれほど食べたはずの餅が、やっぱり恋しいこの頃です。農産加工場に電動の餅つき機があるので、時間を見てはちょこっと作って楽しみます。「さとやま農学校」では国分寺に伝わる幻のもち米「古代赤米」を国分寺赤米プロジェクトさんからお分けいただいて育てました。今年もまた育てます。まだまだ量が少ないから2年くらいかけて種もみを増やしていく予定です。

「もち」と「うるち」の違いは何でしょうか?実はお米だけでなく「きび」や「粟」のような雑穀そして「トウモロコシ」にもモチ品種があります。もっと言えば麦にも、もち品種はあります。つまり、それぞれが穀粒のなかに含むでんぷんの種類によって「うるち」「もち」の違いができてくるのです。でんぷんには「アミロース」と「アミロペクチン」があります。分子の形が違います。アミロースのほうが人体で消化されやすい。アミロペクチンは消化にやや時間がかかります。アミロースが多い品種が「うるち」でアミロペクチンが多い品種が「もち」です。ですから「コシヒカリ」などは一応「うるち」という認識ですがアミロペクチンが多いのでもっちりしていますね。逆にササニシキなどはアミロース主体なのであっさりした食感です。穀物だけでなく芋類やカボチャなどの炭水化物系の野菜は「粘質」「粉質」という分け方をしますが、これもでんぷんの種類できまります。今年の「さとやま農学校」でも「もち」「うるち」「粉質(ほっくり系)」「粘質(ねっとり系)」と様々とりまぜて栽培します。

その「さとやま農学校」も3月からの2020コース(3月~12月)は間もなく定員ですが、コースを3つに増やしたので少々枠があります。そのあとには「さとやま農学校・初夏のショートコース(4月~6月)」も始まります。緑萌えるハーブ園でハーブの旬を味わってください。「さとやまオーガニックガーデン」ではナチュラルスタイルのガーデニングがプロのガーデナーから学べます。

「相模湖まで来るのが難しい」という方には「街で自然農@世田谷ものづくり学校」があります。都心とは思えない素敵なエアポケット空間で野菜や果樹に癒されてください。「手仕事」の一人者で、とても気さくで楽しい石田紀佳さんの「てしごとワークショップ」とご一緒できます。

「仕事の帰りに家庭菜園や醗酵食のことを学びたい」という方には国分寺カフェスローにて「さとやま農学校@国分寺カフェスロー」があります。毎回、種や醗酵素材でワークショップをしながら、講座のない日はSNSも使って、皆さんの「都会でできる農的生活」をフォローします。和気あいあいとした講座です。農的暮らしの始め方、様々です。今年から第一歩を始めましょう。

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コメント: 1
  • #1

    某食品系技術者 (金曜日, 13 9月 2024 11:29)

    粳米のアミロース含有量は概ね20%前後だと思いますので、ササニシキといえど主体はアミロペクチンだと思います。
    また、品種によるもちもち食感の違いは、アミロース含有量の差ではなくアミロースやアミロペクチンの分子構造が品種により違うからだという報告もあります。