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柚餅子(ゆべし)を作って立春

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農的暮らしの講座を開催している「すどう農園」です。

 

冬と春の境目、波打ち際のように冬と春が行きつ戻りつする季節です。寒暖の差の大きい立春。緩んでいいのか引き締めるべきか身体の悩ましいところですね。私たち農家は、朝はしっかり防寒しながら、だんだん日中になるほど汗ばむ陽気にヒートアップして、まだ冬モードの身体が夕方になるとぐったり疲れています。でもこの疲労感は充実感でもあります。今日を今日として働いた、そういう満足感を五感で味わえるのが農業の醍醐味です。
 

大家さんから「まだユズが残っているよ」と頂きました。今の時期のユズは旬を過ぎていて、もともと少ない果汁もだいぶ失せています。けれどもまだまだ、そんなユズを、真冬の黄金を、大事に使い切ります。くりぬいた中に味噌を詰めて「柚餅子(ゆべし)」にします。今どきは、あんまり作る人もいないかな。中身のアレンジで現代風にも楽しめますね。こういう手仕事になると「ああ、おばあちゃんが欲しい」といつも思うのですが、こればかりは残念ながら。
 
さて。

首都圏から日帰りの農業体験・さとやま農学校」も間もなく定員ですが「さとやま農学校・初夏のショートコース」も始まります。緑の萌えるハーブ園で蒸せ返るハーブの旬を味わってください。「さとやまオーガニックガーデン」ではナチュラルスタイルのガーデニングがプロのガーデナーから学べます。

「相模湖まで来るのが難しい」という方には「街で自然農@世田谷ものづくり学校」があります。都心とは思えない素敵なエアポケット空間で野菜や果樹に癒されてください。「手仕事」の一人者で、とても気さくで楽しい石田紀佳さんの「てしごとワークショップ」とご一緒できます。

「仕事の帰りに家庭菜園や醗酵食のことを学びたい」という方には国分寺カフェスローにて「さとやま農学校@国分寺カフェスロー」があります。毎回、種や醗酵素材でワークショップをしながら、講座のない日はSNSも使って、皆さんの「都会でできる農的生活」をフォローします。和気あいあいとした講座です。農的暮らしの始め方は様々あります。今年から第一歩を始めましょう。