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種取りした種の整理をしています

自然栽培の固定種の種取り
自然栽培の固定種の種取り。モロヘイヤ

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農業体験の講座を開催している「すどう農園」です。

今の時期は、春からの作付けに向けてじっくり計画を練る季節。年々、気象の変化は厳しいものがありますが、それでも「今年はああしよう」と考えるのは、何年やっても楽しく夢が膨らみます。農家は永遠に一年生みたいなもので、だから一年生の気分でワクワクするわけです。

ただ、まったくの初心者でないところは、やはりそれなりに経験を積んできたということと、手元に毎年コツコツ固定種の種取りをして続けてきた種がだいぶ増えてきたということです。これは確実に、自分だけでなく、「さとやま農学校」の皆さんと共有する宝物として手の内にあります。しっかり保存してある種、今まさに畑で種取りを待つ野菜、あるいは今年初めて購入して試す野菜・ハーブなどなど、その種類は百種類近くなるので、よくよくケアしていかないといけません。冷蔵庫に保存してある種を取り出し、ひとつづつ保存状態や量など確認します。上の写真は、莢のまま収穫して保存してあったモロヘイヤです。ちなみにモロヘイヤの種は毒があるので食べてはいけませんが、そんなことに気を付けながら静かに見つめると、茂呂ハイヤの鞘の内側つまり種が収まっている部屋の並びの美しいこと!なんだか楽器のようですね。人間の聞こえない音楽を、ひっそりと畑で奏でていたりするのでしょうか。さとやま農学校の卒業生の皆さんも種取りをなさっているので、それらを照合しながら作付けを練っていきます。今日は旧暦の正月・春節ですから、春は間もなくです。今日はこれから「さとやま農学校説明会」がありますが、やはり種取りへの関心が高い方が増えてきています。種苗法の問題などもシリアスですが、まずは種をまく、育てる、収穫して種を採る、そのことが楽しいことだと、それを何よりも基本に据えてかかるのが大事と思います。種取りのことは「さとやま農学校」でも、じっくりと土の目線で取り組んでいます。間もなく締め切りになりますので、種にご興味・関心のある方はどうぞご参加ください。相模湖まで通うのが難しい方は「さとやま農学校@国分寺カフェスロー」の講座もまた4月から開講します。無農薬のプランター栽培・種取りや醗酵食づくりなどにフォーカスして講座を行います。平日のお仕事の帰りに来てみませんか?