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3月の里山のひととき

 

こんにちは。

神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。

 

写真は、ご近所の農家さんのトラクターです。

花の咲き乱れる里山を、細かく縫うように耕しています。
広い畑を耕すのとは違うテクニックが必要になります。
こうしたトラクターの音や刈払いの音が随所で聞こえ出すと人間界にも春が始まったのだと思います。
既にウグイスやキジは春を謳歌していますから、お互いが混然となってまた賑やかな季節が始まります。
何十年繰り返しても毎朝が新鮮です。

今年は花粉の量も多いようで、山裾から爆発するように花粉が飛び散り、空は霞がかっています。春の空はこんな風にいつも朧気で、物事の輪郭がお互いに溶けあっているようで、自分もどこまでが自分なのか。あまり考えても仕方のないことで、むしろそうやって溶けていける場所があることに、心の深いところで安心できるのです。