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食べられる森をつくる

食べられる森をつくる@すどう農園
食べられる森をつくる@すどう農園

こんにちは。

神奈川の里山・相模湖(相模原市)で自然農を営む「すどう農園」です。

間もなく「自給のための無農薬の野菜づくり教室・さとやま農学校」の2022コース開講を迎えます。
この季節は、それゆえに毎年ドキドキするものですが、参加者の皆さんは、尚更ドキドキしていることでしょう。
病気や戦争という、まるで百年前かと思わされる世界に生きている毎日。個人差はあっても、お互いに心身のどこかが緊張していることでしょう。そんなときこそ土に触れる。風を感じる。もうこのセリフを言い続けて3年目になりますが・・・。
 

すどう農園の野菜畑の種まきも始まります。

今年は春が遅くて、小田原の梅農家さんも梅の咲くのが3週間遅かったそうです。

これは相当に遅いと言えます。急がないこと。慎重に。

一方で、今年から「食べられる森」を育てていきます。
森と農業は、本来が不可分なのですが、いまの日本では「農業」と「林業」に分け隔てられてしまいましたね。
戦後間もなくの、山の広葉樹を伐りまくって所構わず針葉樹を国策で植えさせた「拡大造林」以来でしょうか。

アグロフォレストリーやパーマカルチャーのように、もっとトータルに場を作り直すことが大事です。

作り直すというプロセスには人間関係も含まれるのですが、そんなことも含めて、そろそろじっくり取りかかれるかな、という想いです。というのも、場をつくるのは経験値が必要だからです。
セミナーやワークショップで教わったことを、いきなり机上の空論でデザインをしても、そのデザインに溺れやすい。
気がつけば夏の雑草におぼれておしまい。ということが往々にしてあります。
自分の散々やらかした経験も含めて、そう思います。
ひとつ踏み込んで、様子を見る。それからまたひとつ。
そして食べられる森というと、果樹ばっかり植えたがるのですが、そうではありません。
私たちが何かを食べる、それはあくまでも大きな生態系のひとつの現象です。
人間が林檎を食べる、その前後にはミツバチや鳥やミミズや雨風、そうした物が繋がりあう必要があります。
林檎の木だけ植えるのでなく、多様性を生むように必要最低限のものを塗り込んでいく。
ただし、始めから色々な絵の具を使うのでなく、基本的な数色から始める感じです。
初夏になったら、そんな話をしながら、街の皆さんにも一緒にお手伝い頂けるような形にしたいと思います。
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