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踏込み温床を落ち葉でつくる

こんにちは。

神奈川の里山で自然農を営む「すどう農園」です。

「自給のための無農薬の野菜づくり教室・さとやま農学校」のプレ講座で踏込温床を作っています。

踏込温床とは何か、というところからの出発です。
落ち葉や米ぬかなどを醗酵させて、その時の熱でホットカーペットのように苗の足元を暖かく保温して育苗することです。
これは江戸時代にもあったそうです。当時はビニールはなかったので、油紙を張ってナスなど育てていたそうです。

本講座の開講にあわせて、もう一息で完成です。
落ち葉は森の贈り物がたっぷりいただけるのですが、米ぬかはありません。
それでいつも市販のものを購入していたのですが、今年になって精米機のある米屋さんがどこもかしこも廃業してしまいました。
このご時世で、おそらく外食の卸先が減ったのかと思います。個人の消費はそもそも米の消費も落ち込み、スーパーなどの量販店に押されていたところで止めを刺された感じでしょうか。複雑な思いです。
それで今回は、地元の農協から購入したのですが、これが恐ろしく高い!
米屋さんであれば、数年前は15キロ一袋で200円、それが数年前にどこも一斉に400円に値上がりし(!)それでも高いなあと思っていたのですが、農協は同じ一袋が1100円!!
おそらくは、中間に色々な業者が入っているのでしょう。未だにこういう体質なのです。

さてそれはおき、こんな感じであと一歩です。
黄色いパネルのぎりぎりの高さまで米ぬかや土や落ち葉を混ぜて積んで踏込みます。
既に温度は40度を超えたりして、少し過熱気味なので、それは調整します。
いよいよ本格的な種まきのシーズンです。温床は連休まで活躍してくれます。
空がぐるぐると目まぐるしく動いて疾風が駆ける季節になりました。
人間も、ぐるぐると忙しい。

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