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鳥獣害対策のネット張り2022

こんにちは。

神奈川の里山で自然農を営む「すどう農園」です。

きのう2月19日は二十四節気の「雨水(うすい)」。
これまでの一ヶ月のカラカラ天気が嘘のように、雪と雨でしっとりとしてきた大地の様子。

自給のための無農薬の野菜づくり教室・さとやま農学校2022」も、3月からの本講座に先駆けてプレ講座が始まっています。昨日と今日の二日間にわたって鳥獣害対策のネット張り直しです。
 3年前はまだネットもなかったのですが、その油断を突かれてイノシシに猛烈な攻撃をくらい、農地を一部交代させてネットを張ったものでした。いまそれを、あらためて元の場所まで復元です。いわば失地奪還、十字軍のレコンキスタみたいなものですが、このセリフは昨年も別の畑で使いました(笑)。つまり冬になると、こんな風にネットの張替えや何やら防衛対策に時間をお金を(!)かけるわけです。これは本当に大変なことで、コストを考えたら自給のための野菜などつくるよりも畑を放棄してしまったほうが良いと考える方も少なくない。とりわけ高齢の方はなおさらで、ますます農地が荒れるという負のスパイラルがあります。すどう農園のように都会の人が来てくれて一緒にネットを張ってくれると言うのは例外に等しいことです。

わずか2年間で、外から篠竹が攻めてきて、だいぶ畑も荒れました。その竹の地下茎をまたイノシシにかじられて土が凸凹になったところを直していきます。地下茎を切りながら土を均し、そこにネットを張るための支柱を挿すための穴をあける。上の写真の手前の道具は、地面に穴を掘る道具です。スコップでは開けにくいところもこれで穴を掘ります。いわゆる開墾に近い作業ですね。これを一人でやると、本当に溜息が出てきますが、みんなでやると実に早い。

ワイヤーネットを支柱に緊結していきます。フッカーという道具で針金をねじって〆ていく作業。石窯の外壁を造るときに、散々使った道具です。ネットの下端が地面と隙間を作らないように確認しながらテンションをかけて張っていきます。

はい。
こんなに広くなりました!
というか、もともとここは農地だったわけですが・・それは言わないお約束ということで。
まあ、篠竹もずいぶんあるので、いきなりこれが春に普通の畑にはなりません。これから地方に移住すれば、こんな場所で畑を始めることもあるでしょうから。力づくではなく、だんだん農の場を取り戻すのも勉強かと思います。

そして4月からの新しい講座のお知らせです。
「さとやま農学校@国分寺カフェスロー」
おかげさまで好評のうちに4年目の開講になりました。
コロナに揺れた去年も一昨年も、続けました。今年も、続けます。