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来年への準備・地ごしらえ

来年に備える地ごしらえの作業@さとやま農学校・すどう農園
来年に備える地ごしらえの作業@さとやま農学校・すどう農園

こんにちは。

神奈川・相模原で自然農を営む「すどう農園」です。

「自給のための無農薬の野菜づくり教室・さとやま農学校」も、早いもので最終コーナーにかかります。

夏野菜はまだ元気なのですが、一方で半年先の夏野菜の準備も進めます。
夏野菜の準備は春になってからでは遅れがちになります。春は何しろ作業が目白押しになりますから秋冬のうちにできることをやっておくのが大事です。

昔ながらの「地ごしらえ」は、来年の夏野菜の予定地を深く広く掘り起こして土に空気を取り込む。そして夏じゅう刈っておいた草や落ち葉などの有機物を入れて踏み込み、雨にあてて、また土を薄くかけて、そうして段々と畝の状態にしていきます。最後はポリマルチで地温を高くして有機物の醗酵を促す。こうして来年5月の定植まで半年以上かけて土を作っていきます。トマトなどは10月すぎまで、あるいは都市部では冬を越すこともあります。それほどのマラソン栽培なので、前もって安定した状態に土を育てておくことが、あとあと楽なのです。葉菜類などは、不耕起栽培つまり耕さない方法でもできますが、夏野菜(トマト、ナス、ピーマン)などはこちらの手法が、無肥料栽培にしても安定した収穫に繋がります。溝を掘るのは少し大変な作業ですが、その後の作業が殆どないことを考えればトータルではかなり楽ですよ。

桑やスコップで掘り進めます。
桑やスコップで掘り進めます。
春から刈っていた草の山。下の方はすっかり土になっている@さとやま農学校
春から刈っていた草の山。下の方はすっかり土になっている@さとやま農学校
みんなで有機物を踏みしめる。週末の雨を待ちます。
みんなで有機物を踏みしめる。週末の雨を待ちます。
踏みしめて、雨に濡れて、はじめはボリュームのあった有機質も、だんだん体積が減ります。
踏みしめて、雨に濡れて、はじめはボリュームのあった有機質も、だんだん体積が減ります。
伸びをしたくなる一瞬。気持ちの良い季節がやってきました。
伸びをしたくなる一瞬。気持ちの良い季節がやってきました。
別の畑では人参の試し掘り。元気に育っています。10月から本格的に収穫です。
別の畑では人参の試し掘り。元気に育っています。10月から本格的に収穫です。

 

自給のためのオーガニックの野菜づくり教室・さとやま農学校」2022コースの説明会も11月から開催します。
少人数限定なので、すでに満員の回も出てきています。どうぞお越しください。