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在来大豆の花が咲きました

大豆の自然栽培を学ぶ@さとやま農学校・すどう農園
大豆の自然栽培を学ぶ@さとやま農学校・すどう農園

こんにちは。

神奈川の相模湖(相模原市)で自然栽培の野菜やハーブを育てている「すどう農園」です。

 

「自給のための無農薬の野菜づくり教室・さとやま農学校」では、本講座を終了した方々が主体になって在来大豆を育てています。主な品種はこの土地に古くから伝わる「津久井在来」です。相模湖を含む一体がかつては津久井という地名だったことに由来します。
6月の末から畑に種をまき、あるいは苗床を作って定植するなどして、どんな方法がいちばん良いかを比較しています。
これは大事なことで、農法というのはその土地の風土とも密接に関わってくるので、他の土地で他の人が成功した手法も、ここで成功するとは限りません。いま現在も、なるほど同じ津久井在来の大豆なのに、育ち方が違っています。大きく育てばいいというものでもなくて、とりわけ津久井在来の場合には、土に栄養がありすぎると、茎葉ばかりが大きく育ってしまう状態、専門用語で「蔓化(まんか)」という育ち方をしやすいのです。草姿は大きくても実入りが非常に悪いということになりやすい。
今の改良品種は「蔓化」しにくい性質に改良されているので、むしろ肥料を上げて大きく育てて収量を上げる方向にあります。米や麦と同じように、単位面積あたりの収量を上げることはとても大事ですから、それはそれとして、津久井在来大豆が愛されるのは(けっこう気難しい品種なのですが)、そのふくよかな甘味にあります。やや大粒で糖度の高い豆なのです。

たった数日で写真の様に草がわっと茂ってきます。
草を削りながら根本に土を寄せて大豆の根を張らせます。
豪雨にも台風にも負けずに強い体で美味しい大豆をつけてくれますよう。