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ビニールハウスの移築

こんにちは。

 

神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら野菜作りの農業学校を開催している「すどう農園」です。

 

自給&無農薬の野菜づくり教室・さとやま農学校2021はおかげさまで満員御礼となりました。例年よりも早い満員は時代の趨勢なのでしょう。

 

コロナを巡る様々な事情、メディアの過剰な報道に心身がささくれてしまった世界の在り方に心を痛めます。
高齢者でもなく、基礎疾患もない人達にとっては、病気そのものよりも、むしろこうした世間の変貌のほうが怖い。
身近な人が「これほどまでに変わるものか」と驚くこともしばしです。どれほどメディアから遠ざかろうと思っても、取り分け都会でステイホームしている人には情報を遮断することなど、それもまた難しい厳しいことでしょう。

 

せめて太陽を浴びよう、寒くても外に出てマスクなど外して深呼吸をする、それをできるだけやってみよう。
アルコール消毒で不毛になった手を、土に触れて命を蘇らせてあげよう、と言いたい。

ビニールハウスの移設。まずは現状のハウスの解体。天井のフィルムをめくり取ります。
ビニールハウスの移設。まずは現状のハウスの解体。天井のフィルムをめくり取ります。
天井フィルムを取り除いた状態のハウス。すっぴんの檻みたい。
天井フィルムを取り除いた状態のハウス。すっぴんの檻みたい。

下の畑からさとやま農学校の畑に、ビニールハウスの移設をしています。
2014年の2月の歴史的な大雪、などと言っても既に首都圏の皆さんは結構お忘れのようですが、世間の目がロシアのソチオリンピックにくぎ付けになっていたころ、こちら相模湖から山梨にかけては一晩で1m積もった雪に埋もれて電車も駅で立ち往生してしまい、乗客の皆さんは帰ることもできなかった。誰かがSNSに投稿した駅のホームの自販機は、すっかり売り切れになった画像の冷たい様子が印象的でした。

 

わが農園のハウスもその時にすべて雪で潰れてしまい、その後みなさんのご支援を受けて2015年に建て直したものを5年ぶりに移築しています。一般的な規模からすれば小さなハウスですが、農園にとってはとても大事な場所。なんだかんだと2,3年に一度は建てたり直したりしているので、一通りの段取りは慣れてきました。やろうと思えば一人でもできないことはない作業ですが、同じ作業の繰り返しが多いのでどうしても途中でペースが落ちてきます。ちなみに、こういう同じ作業をコツコツとずっと繰り返せる人とそうでない人がいて、私は後者です。あれこれ色々なことをマルチタスクで並行処理するほうが生きがいを感じるかな。

ハウスのアーチパイプは、長すぎて軽トラで運ぶのは無理。
ハウスのアーチパイプは、長すぎて軽トラで運ぶのは無理。
アーチの建てこみは、高さをそろえるのが大事。パイプ自体が手作業で曲げてあるから、微妙に曲率も違うのです。
アーチの建てこみは、高さをそろえるのが大事。パイプ自体が手作業で曲げてあるから、微妙に曲率も違うのです。
既に建っている奥のハウスと比べてみると、アーチの高さが凸凹しているのが分かりますね。これを揃える。
既に建っている奥のハウスと比べてみると、アーチの高さが凸凹しているのが分かりますね。これを揃える。
大まかに止めた背骨のパイプを、アーチを揃えながらつなげていきます。
大まかに止めた背骨のパイプを、アーチを揃えながらつなげていきます。

とにかく風や雨をしのいで保温性が良く明るいことがハウスの第一条件です。ここからさらにビニペットという名称の部材をつけてフィルムを長いスプリングで留めます。最後にフィルムが巻きあげられる仕掛けを作りこみます。毎回、少しづつ工夫を加えて改良しています。雪が降って積もるとしばらくは作業にならないし、何しろ寒いので、何とか大雪が降りませんようにと、それを願いながら作業を進めます。各地d絵豪雪に見舞われている皆さんも、どうぞご大過なきよう、早い雪解けをお祈りしています。