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さとやま農学校8月最終日

こんにちは。
神奈川・相模原で野菜やハーブの自然栽培をする「すどう農園」です。
農的暮らしの楽しさをお伝えする講座も折々に開催しています。

首都圏から日帰りの農業体験・さとやま農学校」の2019コースも後半に入りました。

夏野菜の収穫・ケアと並行して秋の仕込みに入ります。
暑さは残っているけれど、ここでしっかり仕込んでおかないと秋に収穫がありません。
いわゆる端境期という形で、夏野菜が終わるとぽっかり収穫が減ってしまうのです。

ジャガイモ 自然栽培 農業体験
秋ジャガイモの芽出しをしてから定植します。種イモが腐るリスクもこれで避けます。

秋ジャガイモは、春のジャガイモと違って、二か月ほどの短期決戦です。
夏の早い時期に芽を出させて、冬が来るまでにしっかり太らせることが大事。
特にこちらは冬が早いので、そのタイミングを逃せません。
秋ジャガイモの作り方のコツは:
夏の高温で眠っているジャガイモをいかに目覚めさせるか、そして種ジャガイモを腐らせないことがポイントになります。もちろん無農薬の栽培ですので薬剤は一切使いません。
芽出し処理をした種イモが上の写真です。

ジャガイモ 自然栽培 農業体験
秋ジャガイモの定植は春の定植との違い@さとやま農学校・すどう農園

種イモの植え付け。今回は、サークル状態にしてみました。

固定種 ハクサイ 自然栽培 農業体験
固定種のハクサイ「野崎」の定植。市販の苗は農薬が使われているので、種をまくところから始めます。

固定種のハクサイ「野崎」はスタートが元気です。
苗の植え付けの大きさ、タイミングは、お天気と相談しながら。

ヘチマ 食用 自然栽培 農業体験
ヘチマはゴーヤと並ぶ沖縄の代表的な野菜。やわらかい実をシンプルにみそ仕立てで炊くか、チャンプルーでもおいしい。さとやま農学校にて。

毎年人気のヘチマ(なーべら)
ヘチマの食べ方は、柔らかさをシンプルに生かすものがいいです。
先だっては農学校の皆さんと焚火でじっくり焼いたのをそのままかぶりつきました。
何とも言えないジューシーで甘い食感は忘れられません。
チャンプルーやみそ仕立てもいいですよ。

自然栽培 シカクマメ 農業体験
シカクマメは、もっともっと広まってほしい野菜。秋の端境期を埋めてくれます。さとやま農学校にて

シカクマメは、東南アジア原産のものです。
私が農学部の大学生だったころに出会い、「これはいい」と思ったものですが、なかなか広まりませんね。沖縄県では「うりずん」というブランド名になっています。
とてもさっぱりした食感で、いろいろな料理の仕方ができるものです。

キュウリ 地這い 自然栽培 農業体験
地這いキュウリも実りはじめました。台風の季節には有効。さとやま農学校にて

地這いキュウリの栽培方法はいたってシンプルですが、ポイントは実ったキュウリが土に触れないように式草をたっぷり敷いてあげること。こまめにつるを誘導して、あらぬ方向にいかないようにすること。
収穫を逃すと太くなりすぎるので、小さめにとっていくのがいいでしょう。
地表近くは気温の逆転層ができて、一般的な気温よりもやや暖かいので、秋の栽培に向いています。はじめから倒れているだけに台風にも強いですね。

島オクラ 固定種 種取り 自然栽培
島オクラの種取り 今年は長雨でオクラの伸びが小さめですが、それでもたっぷり収穫。さとやま農学校にて

島オクラは、丸いさやで、やや長めでもおいしく食べられます。
オクラの発芽率は低めなので、種をたっぷり採っておきます。
私が学生時代に教わった栽培方法とは今はだいぶ違ってきました。

アマランス 自然栽培 農業体験 雑穀 
アマランス(食用ヒユ)はケイトウの仲間です。ご飯に炊きこんだり、パンに練りこむなどシンプルな食べ方だけでなく、雑穀の一つとして、様々な食べ方があります。さとやま農学校では、受講生の皆さん同士でレシピを情報交換してもらいます。

ひときわ目を引くアマランス。
ヒユ科・ケイトウの仲間です。
雑穀のひとつとして、キヌアなどのようにスープにしたリパンに入れたり、いろいろな食べ方が楽しめます。

農業体験 自然栽培 野菜作り さとやま農学校 首都圏
夏を過ぎると受講生の皆さんもすっかり野菜作りが身についてきます。どんな理論よりも続けることが大事なのです。さとやま農学校は、希望する人は二年目以降も追加費用なしで通えます。とにかく続けてほしいから。

後半は、どんどん自主的に身体が動いてきます。
ここまでくると、畑はさらに楽しい。
色々な発見もあります。収穫もたっぷり。

農業体験 家族連れ 首都圏 さとやま農学校 自然栽培
小さなお子さんも「さとやま農学校」に通ううちに、一緒に手伝えるくらいに慣れてきます。小さいうちほど覚えるのが早い。

家族連れで農業体験・野菜作り。
小さいうちこそ自然にたっぷり触れ合ってほしいと思います。

カボチャ 自然栽培 農業体験 野菜作り教室 さとやま農学校
カボチャの収穫を終えてつるを片付けます。俗に「つるまくり」という作業です。さとやま農学校にて

カボチャの収穫を終えて、つるを片付けることをカボチャのつるまくり、という作業です。
とても大事な有機素材ですので、いったん積み上げて、それから土に還していきます。

自然栽培 カボチャ 農業体験 野菜作り教室 さとやま農学校
片付けたカボチャのつるは土に還します。さとやま農学校にて