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さとやま農学校2019前半終了

こんにちは。

神奈川で自然栽培をしながら都会の皆さんに農的暮らしをご紹介する講座を開催している「すどう農園」です。


「さとやま農学校2019」

本日で、土曜・水曜コースそれぞれの前半(それぞれ10回)が修了しました。
 
まったくなんとも雨の多い年です。
昨年とは真逆で温度も低いです。
夏野菜が全般的に遅れています。
露地トマトがダメージを受けるなど、多難です。
 
それでも小刻みに種をまき、だめならまた蒔く、という形で続けてきました。昨年の猛暑のように、身体がばてて草取りが追い付かない、ということもなく、大事なことは何度も繰り返して、身体で覚えていただいています。
 
頑張ることより続けること。

これをモットーに、これから後期に続いていきます。

固定種のニンジン@さとやま農学校・すどう農園
固定種のニンジン「黒田五寸」を何年も種取りしています。去年の猛暑でも、市販のニンジンよりも元気に育ってくれました。

本日は:
・自家採種のニンジンの種まき(2回目)。
市販のニンジンと自家採種のニンジンの種が全く外見が違うこと、リアルにわかっていただけたことでしょう。そして、まき方も違うのです。 
 これでニンジンの種まきは合計6回になります。
品種ごとの生育や味の違いが、冬のお楽しみです。
・冬どり玉ねぎの地ごしらえ

・夏野菜(トマト・ナス・ピーマンほか)の整枝
・枝豆・キュウリ・ミョウガなど収穫
・落ち葉堆肥の説明・土づくりのおさらい ほか

太陽熱消毒@さとやま農学校・すどう農園
玉ねぎの地ごしらえ。このあとビニールで覆って太陽熱消毒をします。

冬どり玉ねぎは、本来は北海道のものですが、夏場に小球苗を掘りあげて保存し、それをまた秋の初めに畑に戻す方式がこの10年くらいで家庭菜園でポピュラーになってきました。
たしかに、冬の玉ねぎが自給できるのは大きなことですし、秋に苗を作って6月どりという従来の作型は相当に時間のかかることでもあり、この作型はもっと広まることでしょう。そのためにも、いまのうちから地ごしらえをしておくことが大事です。

堆肥づくり@さとやま農学校・すどう農園
落ち葉堆肥の説明。春先にも話したことを繰り返して説明します。あの頃はなんとなく理屈でしか分からなかったことが、今になるとリアルに分かってきます。

落ち葉と米ぬか、畑の土を積み上げた堆肥の説明もしました。
肥料というよりは、土づくりの話です。
団粒構造やミミズの話。
有機栽培と自然栽培・自然農の相違点など、慣れない人には分かりにくい面も、こうして土を触りながらだと見えやすい。
野菜を作ることは、つまり野菜の育つ健康な世界をつくること、それは人間だけが作るものでなく、太陽、水、そして生き物たちの饗宴であること。
だからこそ、土に触れ続けることで、どの農法が良いとか悪いとか、頭でっかちに比較するのでなくて、自分の感性で選んでいけるようになります。


久しぶりに、雨を気にせずに作業できる一日でした。
やっぱり気持ちがいいですね。

さてこの先の夏本番は、目の前の暑さに気を取られすぎないこと。なにしろ、あとひと月でハクサイやレタスの仕込みが始まります。
冬の鍋料理や漬物をイメージすれば、暑い中の作業もだいぶ気分が違うものです。
そんな季節の感覚も、ここまで続けて来た方々には理屈抜きで分かっていただけるのです。女性の方や子供も多く、決して体力勝負がっつりという講座ではありません。
それぞれの無理のないかたちで、じっくり土を向き合うことがそのまま季節と向き合うことになります。

9月からは、本講座に平行して「さとやま農学校2019秋のショートコース」も開講です。春の講座まで待てないかた、まずは少しだけ試してみたい方にお勧めです。

その他の講座も受講できます。詳しくはこちらをご覧ください。

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