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ヤマブドウ蘇る

 

こんにちは。

 

神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。
今日は台風2号が沖縄から本州南方を東に向かって移動中。
明日の未明にかけて大雨の予報。既に強い雨風なので、今日は畑に行かずに家で待機です。
これまでに定植した苗が心配ではありますが、見に行ってもどうしようもできないわけですから、ゆっくり休養を兼ねて自宅で事務作業を淡々とこなしています。本当は夜から西荻窪でサックスのMizuki先生のライブもあるのだけれど、帰りの電車が止まる可能性も考えて、今夜は残念ながら諦めました。

5月の雨のお恵みとして、ヤマブドウの苗が葉を萌してきました。冬のさなかに植え付けたときは、半ば枯れたようになっていたので、ずうっと様子を見ていたのです。写真のように葉が出てきたので、ここまでくれば何とか大きく育ってくれるでしょう。時間がかかるのは承知の上で見守ります。ヤマブドウは果実をジャムなどに加工するだけでなく、ヤマブドウの樹皮も貴重な工芸素材になりますね。かつて岩手の遠野で見たヤマブドウは実に太くて堂々としたものが一直線に屹立して天に伸びていました。まるで杉のような体制でしたが、いったいどうやってツル性の植物が一人でまっすぐと伸びていったのか、いまだに不思議です。同じ話題をカゴ編みの職人さんに聞いても、やはり同じような感想をおっしゃっています。ヤマブドウの直立は、ほんとうに不思議。

それにしても今日の雨は、これからの天候を象徴するのでしょうか。昨年の夏も雨が多かったですね。
これから夜半にかけての豪雨で、どうか各地に大きな被害が出ませんようにと祈りつつ、里山に暮らす人間として、未来に禍根を残さないような地域にしていきたい。こうして苗木の一本一本には、そんな気持ちも込めています。私は都会からここに越してきて30年近くになりますが里山の恵みを受けることができたのは、これまで里山を守り育ててくれた方々のおかげなので、せめて少しでもお返しをしたいと、そんな気持ちも苗木たちに込めています。

 

7月1日の「オープンファーム」では「すどう農園」の話を皆さんとゆっくりしたいと思っています。
夏に公開するのは、今年は今回限りです。いつものように少人数で開催します。どうぞおいでください。