醤油もろみを育てる2023

 

3年ぶりに醤油諸味を育てます。
信州上田の「なつみ農園」さんが醤油麹を仕込んでくださいました。なつみ農園の宮原さんとは「種市」からのおつきあいです。13haの畑で麦と大豆を有機栽培しているそうです。すごい広さだ。

以前まで醤油麹の仕込みをお願いしていた埼玉の醤油メーカー中沢食品さんの社長さんが数年前にお亡くなりになり、小ロットで仕込んでくれるところを探していたのですが「なつみ農園」さんがご自宅のスーパーハウスを麹室に改造して醤油麹をつくってくださいました。大豆は千葉の「小糸在来」そして小麦は長野の「白飛出(しろとびだし)」です。大豆と麦の種類や出来によって醤油の味は無限にバリエーションが広がります。今回の醤油がどんな出来になるか、今回も楽しみです。

上田は地域全体で醤油の文化がしっかりと残っているのだそうです。地域ごとで醤油の諸味を搾る協働作業もまだあるとのこと。醤油や味噌は準主食と言っていい不可欠な存在ですから、地域で自給を協働できるのはとても大切なことです。こうした準主食の自給は地域ベースで行うのが理想とも思います。仲間と取り組むのは、なんとも言い難い安心感につながります。

なつみ農園さんの麹室
なつみ農園さんの麹室
別所線の舞田(まいた)駅。広々とした田園風景。
別所線の舞田(まいた)駅。広々とした田園風景。