サックス体験@さとやま楽座

 

はじめてサックスを体験しました。そもそもこうした管楽器は初めて・・・の気がします。記憶にないから。

すどう農園の身内だけで毎年この時期に開催している交流イベント「さとやま楽座」では、受講生の皆さんによる様々なワークショップやブースが並んで、内輪ならではの、ほっこりとした緩やかな一日があります。場所は、お隣の藤野地区(旧藤野町)にある「篠原の里」という農村体験施設で、私(すどう農園)が20年以上前に造った石窯もあります。

農学校には様々なプロフェッショナルの方が集まってくるのですが、アーティストやボディワーク(ヨガ。整体など)のお仕事の方も少なくありません。今年はサックスのプレイヤーであり、都内各地でレッスンも行っているtoninselの三浦瑞樹さんにもサックスの体験WSをお願いしました。なにより私が体験してみたかったのです。

上の写真は先生が持参されたサックスです。右は最新のもので、左は70年前に作られた(つまり戦後間もなく)ヴィンテージのサックスです。金属の肌にしっとりと風合いが出ていて、眺めると自然が吸い込まれそうです。サックスは段々と改良が重ねられていくので、いまのものと昔のものでは色々と違う部分もあるのだそう。

 

珍しく自分の写真です(笑)
場所は「篠原の里」の音楽スペース。この建物自体がかつての小学校を改装しているので、こうした教室が面影を留めて残っています。いい場所です。

こんなに音をだすのが大変とは知りませんでしたが、なんというか、五体と五感で響き合う感じがして、これはいい!と痺れました。畑で吹くのにとても良い。竹林で吹いても良い。そんなイメージが膨らみます。都会に比べて音が出せるという点が、本当に里山は恵まれています・・・というか、日本の生活が音楽を締め出しすぎていないでしょうか。先だって、講座にプロのバイオリニストの方が参加されたときにも同様のことを仰っていました。ドイツに留学したときに強く感じたのが地域社会の中に音楽が根付いていて、専用ホールに行くばかりでなくて公園などで気軽に楽しめることなど。

 

三浦さんも、昨年の農学校に参加されて、今は富士山の麓の森も借りながら、自然に根付いた音楽世界を拓いて行くご予定だそうです。農学校としても是非応援したいです。急ぐことはないです。ゆっくりと広がっていくことでしょう。で、もしもサックスを習いたい方がいればこちらのHPを御覧ください。

こんな風に、さとやま農学校にはいろいろな人が集まる交差点のような場になっています。そんなご縁ができるのも、とても大きなことと思います。地域や職場とはまた違う、食の自給を志す人同士の自由な場として、参加してみませんか?