こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。
「自給のための自然農の野菜づくり教室・さとやま農学校」の作業は、収穫をしながら春への準備を並行して進めます。いつもの繰り返しになりますが、畑は秋から準備をしていくのが理想です。春は人間の気分も高揚しますが、草や虫や太陽や雨、様々なものが盛り上がってくるので、気がつくと自然界のエネルギーに飲み込まれてしまいがちです。だから秋に、ゆっくり気持ちを落ち着けて準備をして、冬を越して春に望むのがいいのです。もちろん冬を越す二年生野野菜もありますから、それも世話をします。春から植え付ける種の整理や、新しく購入する種のリストアップ、作付けの計画など、考えるだけでワクワクが止まりません。何十年やってもそれは同じです。農業は毎年が一年生なのです。修了資格などは一切ありません。
焚き火のできる畑も首都圏の近くでは減りました。でも、焚き火は循環型農業の基本形です。農学校の皆さんにも、あさイチで火を焚いてもらいます。11月からは毎回火を焚いているので、これで皆さん、焚き火が上手になります。もちろん子どもも大喜びで焚き火をします。小さいうちから火の使い方を知っておくのが良いですね。。
石窯のある体験農園
今日は修了生の自主企画で「ビーガンの石窯ピザ」ということです。食べる企画はみなさんが自主的に次々と企画を出してくださるので、すっかりお任せです。今回は昨年も大好評だったビーガン生地のピザを石窯で焼きます。これは本当に美味しいですよ。食べても食べても、もたれないのです。それどころか、食べているそばからお腹が空いてくる感じ(笑)。
作業の傍ら、焚き火では石焼きの用意も進みます。
これほどシンプルな料理もないですが、それだから美味しい。石焼き芋は鉄板のメニューですが、ニンジンやサトイモなどの野菜も石焼きにするとじっくり旨味が湧いてくるようです。
ピザは20枚の生地を焼きました!
それぞれ思い思いのトッピングなので、焼けたそばから味わいます。
火を囲んで一緒に食べるという人間の原点を、この冬も繰り返します。
たったこれだけの、こんなシンプルなことができる場所が、あまりにも少なすぎるとつくづく思います。
火を焚くのは人間の原点です。火や土といった、人間の原点を少しづつ取り戻しましょう。
自給のための野菜づくり&共食の時代への一歩
こないだまで残暑や台風に気を揉んでいたのに、早くも年の瀬の気配です。
今年もまた、様々なことが世界中でおきました。おそらく来年もまたこうした時代が続くでしょう。変化は思いもよらぬスピードで押し寄せてきます。では何も出来ないのでしょうか?そんな事はありません。一人ひとりが、お互いに小さなことから形にしていく。なんだか呆気ないくらいシンプルなことから始まるのだと思います。例えば種をまいて育てて家族や友人と食べて種を取ってまたまく。一見、小さなことですが大きな一歩です。「さとやま農学校」はそうした志の一歩でありたいと思っています。冬からプレ講座が始まります。