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竹林から氣を通す@さとやま草木譜

自然栽培のワイルドローズ@さとやま草木譜・すどう農園
自然栽培のワイルドローズ@さとやま草木譜・すどう農園

こんにちは。

神奈川・相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。

 

「さとやま草木譜」今月二回目のワークショップを開催しました。

上の写真は、数年前に植えたワイルド・ローズです。この赤い実を割って、中の毛をかき取ったものを、いわゆる「ローズヒップ」としてお茶などにします。その毛を取る作業が大変なので、これはみんなでワイワイおしゃべりしながらやる作業ですね。

 

今日は、果樹苗を植えた農地の周囲の竹林を整えて、斜面の下からの氣を通す作業です。
下の写真は、今朝の様子です。なんとも鬱蒼とした感じですね。ここは今年の春先に竹細工の皆さんと一緒に竹を伐ったエリアなのですが、まだ十分に手入れを仕切れていませんでした。ずうっと気になっていたのですが、ひと夏おいて、ようやく着手です。

下の写真の左側が急な斜面になっていて、その数十メートルほど下が水田です。かなりの高度差を昇ってくる風は、夏はとても涼しく心地よいので、この風を果樹エリアに流していきたいと以前から思っていました。
そこで午前中は、下草刈りなど前段の作業です。林床に倒れた竹や篠竹などを片付けて、これからも人が通りやすいように動線を確保します。そこまでやって、今日の午前中はおしまいです。ワークショップは急ぎません。ゆっくりと竹林の空気の流れを感じて欲しいからです。

ちょっと休憩して畑の観察

自然農のカボチャ栽培@さとやま農学校・すどう農園
自然農の日本カボチャ。タネ取り用@さとやま農学校

お昼は休憩がてら農園の様子など観察します。日本カボチャも色づいてきました。しっかり熟すまで待って種取りをします。こういう晩秋の風景には日本カボチャの中間色がよく似合います。ハロウィンに出てくるようなケバケバした色あいは里の秋には似合わないですね。

自然栽培のサフラン@さとやま農学校・すどう農園
自然栽培のサフラン@さとやま農学校

サフランも、花の季節です。ほんのひとときしか咲きません。毎年、サフランの飛ばしたタネが畑の意外なところから芽生えて花を咲かせてくれるのが楽しみです。サフランは、芽が出るというよりも、いきなりツンと尖った松葉みたいな葉が伸びて地面から花が咲く、ちょっと変わった振る舞いをします。よく見ると小さな虫が休んでいますね。

ズイキは、サトイモの中の「セレベス」や「八頭」などの茎を干した保存食です。紐みたいにしっかり干したものを、やがて水で戻して出汁で炊きます。こういう備蓄食は、これから大事になってくることでしょう。いつも売っている食べ物が、不意に店先から消えることもこれからあると思います。育てて備えて、分かち合うという基本形が大事になります。

自然栽培の津久井在来大豆@さとやま農学校
自然栽培の津久井在来大豆@さとやま農学校

さとやま農学校の修了生のみなさんが育てている「津久井在来大豆」も、元気に育ってきました。一部はすでに葉を落として収穫スタンバイです。このままだと上から鳥に丸見えなので、そろそろ収穫してもいいですね。そうでなければネットなどかけます。大面積の畑と違って、小さな畑で豆や穀物をつくると、てきめんに狙われます。

大豆畑のお隣さんの畑です。こんな感じでイノシシがすごい勢いで掘っていますね。大豆畑は電気柵で守っていますが、なんとかあと一ヶ月足らずを、大豆よ無事でいてくれ、と祈る気持ちです。

ランチを終えてまた竹林に戻り、仕上げにかかります。だいぶスッキリしました。

こんな感じで、入り口が広く空きました。まだ少し仕上げが必要ですが、手前の切り株の抜根をあさって重機で行うので、そのときに一緒に仕上げます。懸案が片付いてくると言うのは、本当に気持ちの良いものです。今日そしてこれまでのワークショップに参加してくださった皆さんに感謝申し上げます。まだまだこれから先もあります。どうぞお楽しみに、ご一緒ください。
明日(11/6)は「さとやま農学校」の日曜コースです。今年のコースも、残すところ3クールとなりました。12月15日が千秋楽ですから、おそらくあっという間ですね。そして2023コースの説明会もまもなく始まります。11月の説明会の予約もだいぶ埋まってきました。今年は紅葉もすでにきれいです。どうぞ下のリンクをご覧ください。