こんにちは。
神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を学ぶ「すどう農園」です。
まだ日中は残暑を感じますが、朝の冷え込みや、折々に吹いてくる風は明らかに秋のものです。手で触れる土の雰囲気も、やはり夏とは違います。ちょっとした変化が肌で感じられるのが畑仕事の魅力です。
来週はぐっと冷えこむとの予報を、今さっき家に戻ってから知りました。種まきのラッシュをかけてよかった!
ここ10年くらいの天気のトレンドとして、夏がぐうっと後まで押して、その後に台風や低気圧が来ると突然寒くなります。皆さん実感されていることですが、もう秋らしい秋が束の間なのですね。残暑でも油断はできません。いつも書いていることですが、ここで夏野菜に未練を持っていると気がつけば冬です。お彼岸の前後の種まきの出遅れは春までダメージが来ます。
というわけで、今日は晴れた秋空のもと、しっかり種をまきました。あとは様子を見ながら補っていきます。そして9月の長雨で草の茂ったところも、みんなで畝を立て直して種まきです。例年のことですが、夏を過ぎると、皆さん本当に鍬の使い方が慣れてきます。相当な畝の長さでも協力しながら畝が立ち上がりました。
そしてトマトを片付けました。9月の長雨の日照不足のなか、よく頑張ってくれました。ありがとう。あとはビニールハウスに残ったトマトたちを冬に枯れるまで見守ります。最後の最後の一声、いわゆる「スワン・ソング」を聴くわけです。今年はどんな枯れ際を見せてくれるでしょうか。
いつものように、片付けたトマトの根っこを掘って見ました。トマトの畝は、前年の秋に「地ごしらえ」という作業をするので、ずうっと下まで深く伸びる根も有り、あるいは地表の浅いところを横にスルスルと伸びていくものもあります。土の下の根の世界は、まだ分からない事が多く、しかも滅多に覗けない世界ですから、折々にほじくり返しては土の中の世界を察していきます。自分がミミズになったら、人間とはまるで違う世界を感じているのだろうな・・・と、そんなことを思いながら。
トマトの片付けの跡の様子です。根は抜かずにそのままにしておきます。その両サイドに種をまきました。追って緑肥もまいていきますし、そろそろこぼれ種のクローバーも出てくる頃です。農学校のみなさんにとっても、そうした変化を感じる余裕が出てくる季節です。
サツマイモも収穫解禁です。本日が初日。9月が長雨だったにしてはまずまずの出来でしょうか。サツマイモは毎年同じ畝で栽培しているのですが、収穫した後には枯れ葉その他の腐植を踏み込んでいきます。今日掘ったサツマイモは、最低1週間は家で寝かせて甘みを出してから頂きます。どんな味でしょうか、楽しみです。
タマネギも芽を出してきました。タマネギの一大産地の北海道も、このところ台風が来るようになりタマネギの生産者さんも大きな打撃を受けているようです。苗も北海道で作られる物が多いのですが、やはり品薄の傾向が数年続いています。変動する状況の中で、しなやかに、しかし大事なことはブレることなく自給できるように進めていきましょう。
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