· 

新ジャガイモの収穫@さとやま農学校

自然農のジャガイモづくりを学ぶ@さとやま農学校
自然農のジャガイモづくりを学ぶ@さとやま農学校

こんにちは。

神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。

自給のための自然農の野菜づくり教室・さとやま農学校」で新ジャガイモの収穫が始まっています。
自然農のジャガイモですから無肥料なのですが、こんな感じでムクムクと大きなものも収穫できます。化学肥料を入れれば、3Lサイズのジャガイモもできますが、大きいばかりのジャガイモになってしまいます。とりわけ本土は梅雨もあり、水っぽくて味がしない。たとえ採れたての新ジャガだろうと味気ないものです。

ジャガイモの無農薬栽培を学べる「さとやま農学校」は初心者の野菜作り教室です
ジャガイモの無農薬栽培を学べる「さとやま農学校」は初心者の野菜作り教室です

気候変動と自然農

気候変動の影響はジャガイモにも及んでいます。
本来は梅雨がないはずだった北海道にも梅雨が来るようになり、そのせいなのか、北海道産の種ジャガイモ(食用に出回るジャガイモとは別の圃場で育てられるもの)が非常にタイトな供給となりました。これは数年来の傾向で、そのために昔ながらの小さな種苗店には種ジャガイモが回ってこない、という状況になっています。
種苗店にとって春先の種ジャガイモは非常に大きな稼ぎ頭なのですが、私の懇意にしていた種苗店さんも「もう種ジャガイモが入荷できなくなって・・・」と溜息をついていた翌年にお店を閉めてしまいました。昨今は園芸ブームの高まりで、ホームセンターなどの大口ルートが優先されるのでしょう。他の業種にも当てはまることですが、地元の小さな商店がこうして閉じていくのは種屋さんも同じです。インターネットでは得られない、この地域ならではの風土に合わせた品種の選び方や植え時などの細かいアドバイスが貰える貴重な場所だったのですが・・・。

ジャガイモの自家採種・春菊の種取りを学ぶ@さとやま農学校
ジャガイモの自家採種を学ぶ@さとやま農学校

ジャガイモづくりも以前と同じでは通用しない面も出てきました。品種の選び方、植え方、育て方・・・本に書かれていることが通用しない。だからこそ私たちは、ジャガイモづくりひとつでも、寝ている間も考えて、手を動かして、収穫して、食べてみて、そして種をつないでいくわけです。それは楽しいことです。
さとやま農学校のジャガイモの隣ではシュンギクも咲き出しました。マリーゴールドみたいな可愛らしい花です。このシュンギクの花からも種取りをします。豊かな収穫を分かち合うこと、その種を未来に繋いでいくこと。ここに自然農の醍醐味があります。

さとやま農学校2022ショートコースも始まります

毎年ご好評を頂いている「さとやま農学校2022秋のショートコース」も9月から始まります。
一般告知は7月1日からになりますが、それに先駆けてメールマガジンで先行して告知とお申し込みを受付をしています。
年々、お申し込みも増えてきていますので、お見逃しがご心配な方はメールマガジンをご購読ください。

すどう農園のメールマガジンへのご登録はこちらからお願いします。 メールアドレスを入力してお申込みください。