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夏まきニンジンの準備

無農薬の野菜づくり教室・さとやま農学校
無農薬のニンジンを育てる方法は、春の準備が肝心です。

こんにちは。

神奈川・相模原の里山(相模湖)で自然農を営む「すどう農園」です。

「自給のための無農薬の野菜づくり教室・さとやま農学校」は、卒業した皆さんの補習というのを随時やっています。
一年かけて学んだことを、もう一回最初から見直すことで身につけるのは、野菜づくりに限らず大事なことですね。
農業は毎年が一年生、といいます。どれほどのベテランの農家さんでも一年生。
草木も虫も先生。自然の万象に教わりながらの毎日です。
ニンジンの準備をしています。夏まきのニンジンは梅雨の合間に行います。ニンジンは発芽が勝負。そしてその後も草取りで負けないこと。それが最初のハードルです。そのための準備として太陽熱を使った方法は、かなり普及して生きています。何しろ昨今の猛暑のなか、できるだけ夏の作業を軽くしたいし、そのために前倒しでできる準備はしっかりしておくことが大事です。こうして畝を立てたらビニールを一面にピタッと貼り付けて太陽熱で表層の雑草の種を焼くというシンプルな手法ですが、効果があります。ビニールと土の間に隙間があると却って草が伸びてきてしまうので、人によっては黒いポリマルチをまず張った上で透明ビニールを張る二重被覆のパターンもあります。ただしゴミが増えるので、すどう農園ではビニールハウスの使い古した屋根フィルムだけでやっています。

 4月は色々な農作業が一気にスタートする時期でもあるのですが、そこで多少の無理をしてでもニンジンの準備hがやっておくのがいいでしょう。こうした作業はトラクターや管理機があればあっという間ですが、自給の場合にはむしろクワで丁寧に土と対話するほうが良いと思います。今年の土の様子はどんなかな、というのが五感で感じられます。畑は生き物ですから、年々様子が違います。自然農の場合には、草が土を育ててくれるということもあり、ああ今年はずいぶん気配が変わったなあなどと、どんな人でも畑仕事を続けていれば、そこはかとない気配の変化を感じられるようになります。