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竹の音さんと合同で竹を伐る

こんにちは。

相模原の里山で自然農を営む「すどう農園」です。

しっかり冷え込んで乾いた空気のなか、こんな季節は体を強めに動かすのがいいですね。
まだ正月の休みでなまっていることもあるし、急に動いて怪我をすることもあるので、ゆっくりと身体をほぐすように整えていきます。無理なく少しづつ、いまから体を動かしておくと春がスムーズになります。


竹伐りの続きをやってきいます。
16日、18日の2日にわたって竹細工のグループ「竹の音」の皆さんと「さとやま農学校」の皆さん、延べ30人近い大人数での作業でした。これまで荒れていた竹林が、ずうっときれいになりました。

 

もともと竹林はマイナスイオンの多い気持ちのよい空間なのですが、あんまり荒れてしまうと陰気な空気を醸してしまいます。
とくにマダケは地下水位の高いところを好むということで、なおさらなのかもしれません。でも、竹細工にするならば孟宗竹よりもマダケが良いということで、代表の戸崎さんたちが目を輝かせて伐った竹の中から良いものを選んでいました。
  ざっくりとまとめると、日光を浴びすぎないという点でも斜面に生えたマダケが好ましい。すうっと節の間が長く伸びる。
できるだけ根本と上の方の太さが変わらないものが良い。節があまり出っ張っていない(高くない)ものがいい。生えて三年目のものが丈夫。一年目や二年目ではまだ水気が多くて柔らかい。などなどでした。そうして眺めると、無数にあるマダケのなかでも良品は限られてくるのですね。もちろん竹細工の素材だけでなく、竹はいろいろな目的に使えます。

竹は多目的に使える

ざっと列挙すれば:
建材・・民家の土壁の竹小舞、生け垣など
足場・・かつての香港では高層ビルの建設でも足場をタケで組んでいた。日本の竹ではなく、熱帯系の株立のタケか?
棒、吹き矢の筒、杖、花器、器
割ってヒゴにして竹細工やその他の茶筅などの民芸品の素材として。
脂分が高いので、燃やせばカロリーが高い、昔は風呂釜が痛むからタケで風呂を沸かすなと行っていたらしい。
粉砕機でチップにすれば乳酸醗酵して良好な土壌改良材に。
微粉末のパウダーにすれば健康食品に。
竹炭及び竹酢(ちくさく)液はマルチに活躍。などなど数えていけばきりがないですね。
しかし、使われていない、というのが現状です。
実際今回も、膨大な量の竹を伐ったのですが・・・さてココからどうするか、というのを寝ても起きても考えています。
こういう時間が楽しくて里山ぐらしをしているのです。
いつものように、以下フォトギャラリー形式で紹介します。