手放す。手渡す。ペイ・フォワード

子供の頃から、かなりの乱読・多読の人間です。
どんなに眠くても本を持って布団に入るのが癖で、まあ寝タバコよりは害がないですね。
カバンの中にも机の上にも、布団の周囲にも、読みかけの本が数十冊積み上がっていて、あれこれと読み漁るのが最上の贅沢です。

ここ数年は、過去100年を通貫して考えることのできるような本を選んできたことは前のブログ「過去100年という同時代」にも書きました。

 

頭の中はだから、本日の休戦記念日だから戦争を思い出すというようなことではなくて、概ね気持ちの中にあります。
76年前の今日とはずいぶん違う、大変な豪雨のなかで、これまでの100年とともに、いまわたしたちが次に何を残せるかを考える、そんな機会を少しづつ作っています。

これまでは、自分のできること、畑で野菜を作り、ハーブを育てることに精力を傾注してきたものですが、これからは、そうして得られた経験や様々なものを、いま若い人たち・未来の人たちに手渡して行こうと思っています。そんな話のできる人たちとは「ペイ・フォワード」という言葉が自然に出てくるようになりました。


今まで自分たちが、多くの方々や自然界から、有形無形のお世話になったことへの、まずはお礼を兼ねて、今度は自分たちが未来の人たちに手渡していくこと、なんでもかんでも自分がやるのでなく、執着せずに手放していくこと。
そういうベクトルの上で、今とり掛かるいろいろなことが収束していくように。


一昨年くらいから、コロナとは無関係に、仕事以外で人と会わないようにしたり、仕事のいくつかの部門を閉じたりしてきたのですが、そのことが良かったみたいです。だいぶスッキリとしてきました。

ことさらな高揚感もない、静かな気持ち。
そしてこの豪雨に象徴される気候変動が、なんとか穏やかに収まってくれますように。
静かに未来に向かうことが、いま何より大事にしたいことです。