こんにちは。
自然栽培の野菜やハーブを育てながら農業体験の講座を開いている「すどう農園」です。
「自給のための無農薬の野菜づくり教室・さとやま農学校」は初夏の日差しの中で中盤戦に差し掛かりました。
この頃になると毎年、受講生の皆さんからも色々なリクエスト、提案が湧いてくるようになります。主催者がつくったカリキュラムだけでなくて実際に体を動かす中でやってみたいことが湧いてくる、それをできる限りでトライしてみるというのが、こうした小さな場所の醍醐味です。
先月、受講生の方から「無農薬栽培のお米の苗が手に入るので植えられないか」というご相談をいただきました。
子ども用のプールみたいなイメージだったようですが、せっかくならばビオトープにしてしまおう、と膨らみました。
というわけで、瞬間的にビオトープ実行が決定。小さい場所は話が早い。
さとやま農学校の育苗ハウスの南面に空いているスペースがあったので、まずはそこを掘ります。
本講座を終えた後の有志が、背丈を超える草を刈り,あっという間に土を掘り出しました。
春の開講からわずか数ヶ月で、ここまで作業ができるようになってしまいます。
![体験農園でビオトープづくり@さとやま農学校](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=929x10000:format=jpg/path/s5770b48c91d21f32/image/ief14361fd46d9f00/version/1623278594/%E4%BD%93%E9%A8%93%E8%BE%B2%E5%9C%92%E3%81%A7%E3%83%93%E3%82%AA%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%97%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A-%E3%81%95%E3%81%A8%E3%82%84%E3%81%BE%E8%BE%B2%E5%AD%A6%E6%A0%A1.jpg)
アンダーマットを敷く。
防水シートの下に敷いて、下から草や竹などが生えてこないように抑えるためのものです。しっかり濡らしたダンボールなどでもいいでしょう。できるだけ厚みが欲しいところ。
防水シートを張った上に畑の土と水を入れる道のりは、写真を撮るのを逃すほど作業が早くて驚きました。
数日前からの猛暑なものだから懸念していたのですが、やはり協同作業は強い。
小さな面積でも、水が入ってくると風景ががらりと変わるものですね。新鮮な驚きです。周囲には畑の桑の木を伐ったものを配置してみました。
まずは、これからだんだんと変化の様子を見て作り込んでいきます。
ビオトープでもパーマカルチャーガーデンでも、「デザインに溺れない」というのが大事なことと思います。まずは1つづつエレメントを配置していって、そのことで何がどう変わるのか、ゆっくり観察しながらつぎのなにかを足したり引いたりしていく。つまり何ヶ月もあるいは数年単位で場所と人間がお互いに変化しあうのが愉しいと思います。
最後は西日を浴びながらの作業でした。皆さんお疲れ様。