こんにちは。
神奈川・相模原(相模湖)で自然栽培の野菜やハーブを育てながら農的暮らしの講座を開催している「すどう農園」です。
台風の来る前にハーブ園の草刈りです。そろそろ多年性のハーブたちも冬支度。
今年お世話になったエルダーフラワーの株元もきれいにします。基本的に樹木には下草を程ほ度に生やしておくものですが、冬の間に害虫の幼虫がぬくぬくと根元で冬越しするのは好ましくありませんから、株元の周囲の半径1mくらいは刈りはらってきれいにします。その外周に枯れ草などを敷いてマルチにします。
今年たくさんの花をつけてくれたエルダーにお礼を言おうとしたら、どうも気の様子が変です。こういう時は何処か雰囲気でわかるものですね。枝を触ってみると、太い幹がぐうっと曲がって折れました。折れたところを除くと、下の写真のような洞になっています。おそらくカミキリムシでしょう。幼虫が中に入って食い荒らすのです。クリもイチジクも、この連中には大変な目にあわされます。私たち無農薬栽培にとってはとても厄介な相手です。キツツキなどの鳥がたくさんいれば、コツコツと幹を突いてほじくりだしてくれるのでしょうが、なかなかいない。たまに幹に空いた穴を見つけたら長い針金を突っ込んで中にいる幼虫を刺したまま引きずり出すこともありますが、今回は既に逃走の後でした。いわゆるモヌケの殻です。
折れた枝がどれほどのものかは、上の写真の手前に写っているのでお判りでしょう。何年もかけてここまで伸びてきた枝が、虫一匹でこうなってしまう無念。
今年は「白イチジクのステーキソース」の素材になる白イチジクも、カミキリムシの被害が甚大なために作れずにいます。全国的には水田でウンカが大発生しているというし、やはり長い梅雨と猛暑で虫が増えているのでしょうか。
「自給のための無農薬の野菜作り教室・さとやま農学校」でも、来年度からはコンテナでの果樹栽培を含めていこうと思っています。一年生の野菜だけでなく地下茎で増えるものや果樹などの多年生のメンバーがあると奥行きが出てきます。冬の作業もひとつ増えて一年中楽しめます。さとやま農学校の説明会も11月から始まりますが、だいぶお申込みが来ているので1月も開催するかもしれませんが、それ以前に退院になった場合には締め切りとさせていただきます。11月になれば台風も収まってすっきりした風景が広がることでしょう。どうぞお気軽にご参加ください。
コメントをお書きください
拝見させて頂きました (土曜日, 29 5月 2021 11:53)
初めまして。拝見させて頂きました。
カミキリムシ、ちょっと怖いですね!
我が家も今年2年目で、シロップが出来るくらいに育ちました。今も花は、咲き続けているのですが、困ったことに花を収穫した時に、たくさんの小さな虫がいて、なかなか取れないことに困ってます…
特に手入れはしていなくて、薬も使用していません。小さな虫を取るのに、花をはたいてしまうと、白い花が茶色く変色してくるし、だからと言って虫が付いたままも嫌だし…と、困ってます。
初めての収穫で、何も分からないままです。申し訳ありませんが、ご教授よろしくお願いします!
こちら、宮崎からです。
すどう農園 (土曜日, 29 5月 2021 19:25)
こんにちは、
虫のお問い合わせですが、私には経験がないので、ご所望の対応策については全く知恵がありません。お役に立てず恐縮ですが、私たちのような自然農では、病気や虫に対してなにか手立てをするというよりも病虫害にやられない健康な「場」をつくることを大事に考えます。
つまりエルダーというような個々の存在でなく、様々な植物や虫や微生物が共生できる「場」をつくるということです。
お問い合わせの虫が出た場所がどんなところか存じませんが、まずはそうした健康な場をつくることが大事です。それはしかし、メールで方法をお伝えできることではありません(こちらでは、農学校で一年かけてお伝えしています)ので、まずお答えできることは、ここまでとさせてください。
すぐに解決に結びつくものではありませんが、まずは、虫をじいっと観察することをお勧めします。
やがて「なにか」が、感じられてくることでしょう。